「あなたは誰?」
 一体何人の人にこの質問をしているだろう。返ってくる答えは決まっているというのに。
 ただ、今迄でただ一人、他とは違う答えが返ってきたことがあった。
そう、それは遠い昔だった気がする…。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あなたは誰?」
 いつものように前を通り過ぎてゆく少女に問う。
 だけどその少女は、他の人とは少し違った。
 年齢に似つかない白い髪の毛、紅い瞳。
 その姿はまるで……
「私はあなた」
 白髪の少女が答える。あなたは私?何を言っているのだろう……。
 少女は続ける。
「私は陰。あなたは光。私はあなたの悲しみ。憎しみ。あなたの中の中に居る者。それが私」
彼女は微笑んだ。それは今にも消えそうな、蝋燭の火のような笑みだった。
そう、それは遠い昔の記憶…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢現 ―陰―

何を思ったのか2つ目です。
一応ミク視点的感じで書きました。
白髪の少女に関してはもう言わずと知れたあの方ですよ。
この話が後々繋がっていくのかいかないのか…
それは自分自身にもわかりません。

閲覧数:129

投稿日:2010/07/31 22:11:37

文字数:366文字

カテゴリ:小説

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