悪魔の足音が聴こえる
耳元で響いている
規則的なその音は
まるで心音のように

怖くて恐くて壊れそうな彼女が
痛くて射たくていたましい化物に

(それは決められていた悲劇)

(彼の裏切りに耐えかねた彼女)

真っ赤な傷痕が疼いた
闇夜にこだまする音
彼女が追いかけてくる
嗚呼速く逃げなければ

思って想って思い出した記憶が
振るって奮って震える体に

(それは脳裏によぎる喜劇)

(妹までも奪われた彼女)

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だこんな所で死ぬなんて
決して決して決して決して諦めはしない
少し少し少し少しあと少し行き着けば
そこはそこはそこはそこは愛する少女の家

「う、わあぁぁぁぁぁぁぁっ!」

見つけたのは少女の死体
美しかった少女の肢体

今は見るかげもなく
あとは寄る辺もなく

(妹までも手にかけた彼女に、彼は)



本当に愛してたの
裏切りを知るまでは
二人だけの逢瀬
彼と笑う妹
蝋燭が消えれば
もう二度と逢えないわ
私はそれでいいの
もう人ではないから


(地に伏せる彼女)
(立ち尽くす彼)
(血に臥せる彼女)
(立ち消えた彼)





 

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Betrayal

()内は語りです。

悲鳴は台詞

久しぶりに頑張りました。
とても救われない話だけど。
とても掬えない話だけど。



どなたか曲を付けていただけたらなー。
…とか。
一応語数については変える用意があります。

 

閲覧数:74

投稿日:2009/12/01 21:59:57

文字数:484文字

カテゴリ:歌詞

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