あたしは今日も食事の準備
小瓶に詰まったたっぷりのストロベリージャムは
まるで血液みたいに真っ赤なルビーのいろ
指先ですくって舐めれば
甘酸っぱくて涙が落ちた。
どこかしょっぱくて、苦いんだ。


フライパンの上で
バターみたいに溶けて
染み込んでいくシロップみたいな
そんな甘ったるい恋だったね
しあわせだったよ
夢みたいに


そういえば、
あなたはあたしのことを
血塗れになっても肉塊になっても愛してくれるっていってたけれど
あれは嘘だったのかな?

でもそういっていたあなたは
もういない
もう此処にはいない
いなくなっちゃったよ
あたしはひとり。

貴方と食べたホットケーキ
あたしは独りで食べるんだ
心配しないでね
あなたの分も用意したから
一緒に食べよう

そんなある昼下がり、
日曜日のこと




お肉はもういらないや
あなたの味がする

冷蔵庫の奥の
あなたの身体は
きっとホットケーキの味がする


お揃いのナイフとフォークを準備しましょ

いただきます。

ちゃんと残さず食べてあげるからね。

この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

ある昼下がりのお食事

そのまんまです。

いただきますとごちそうさまの挨拶はちゃんとしなくちゃね。

閲覧数:181

投稿日:2011/05/26 12:23:39

文字数:461文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました