「まずはお友だちのお家に行くのよ」
「わかったわ」
ミクが家をでると向かう先は、自宅より約12.27メートル離れた位置に建つ1件のお店。そのお店はこの村で唯一の食堂であり、しかも昔から家族ぐるみで付き合いのある友人。ミクはまだ営業の始まっていない食堂の出入り口の前に立つと扉をノックした。
『コンコンコン』
「ごめんください。薬屋からきましたミクです」
「はーい」
ガチャ……と扉の開く音がすると出迎えてくれたのは、お友だちのお母さんである。
「あら、ミクちゃん。ウチの双子があなたを待っていたわよ」
「それはすみません。私、ちょっと寝坊しちゃいまして」
ミクはお友だちのお母さんに受け答えながら頭をポリポリ掻いて恥ずかしそうにしている。
「あなたが旅だったらサキちゃんも寂しくなるわね。私も、ウチのなかが静かになるから寂しいわよ」
「そうですか。アサミさんも寂しくなるんですね」
「そうよ。わが子との別れは寂しいもの。けど、旅がツラくなったら何時でもウチに来てね。お代はいただくけど、なにか美味しいモノを食べさせてあげる♪」
「はっ…はい」
ミクは思った。いくら家族ぐるみの付き合いのある食堂だと言っても都合良くタダ飯にありつける筈はないとだ。そうこう会話を交えていると食堂の二階から、お友だち2人の会話が聞こえてくる。
「ちょっと早くしなさいよ、あんた。お迎えがきてるんだからさ」
「まっ待ってくれよ。なんで僕がリンのぶんまで荷物を持たないといけないんだよ」
「あったりまえでしょ。レン、あんたは男の子なんだからレディの荷物を持つのは当たり前なのよ」
「理不尽すぎるよ。これから同じ旅をするのに」
階段から降りてきたのはミクの幼なじみである双子の姉弟リンとレン、歳は14歳。お転婆でいつも勝ち気な姉のリンと少し控え目な性格だけど冷静沈着なレンからなる2人。
小さい頃から仲良く遊んでいた2人が、同じ旅をする仲間だと思うとミクは心強くなっていた。
G clef Link プロローグ3
旅立ちは切ないですね
次話
https://piapro.jp/t/R_tY
コメント0
関連する動画0
オススメ作品
この川の果てに何があるか
知りたくなったから
自転車を漕いで辿ることにした
夏の日
水中に赤と黒の鯉
水上を泳ぐ鴨の群れ
鳩は地上を歩き回り
鷺は空中を飛んでいく
支流と本流を超えて
変わり映えしない景色...多摩川ミュージック / 初音ミク

Snow*Room
命に嫌われている
「死にたいなんて言うなよ。
諦めないで生きろよ。」
そんな歌が正しいなんて馬鹿げてるよな。
実際自分は死んでもよくて周りが死んだら悲しくて
「それが嫌だから」っていうエゴなんです。
他人が生きてもどうでもよくて
誰かを嫌うこともファッションで
それでも「平和に生きよう」
なんて素敵...命に嫌われている。

kurogaki
A1
幼馴染みの彼女が最近綺麗になってきたから
恋してるのと聞いたら
恥ずかしそうに笑いながら
うんと答えた
その時
胸がズキンと痛んだ
心では聞きたくないと思いながらも
どんな人なのと聞いていた
その人は僕とは真反対のタイプだった...幼なじみ

けんはる
満たされた液体は願望と溶け合った底の見えない代物
毒毒と色を増す密圧は栓を産み溝に流れない
軋轢は間へと気づけない違いに変異し裂けてゆくほどに
勘違いからずれた抑圧に耐えきれず破綻するでしょう
密室はひたひたに水蒸気噎せ返る乾ききれない症状
刻々と混ざり合う一線を画したい濃度へと到るまで
目前の大凡...浴槽は満たされた

出来立てオスカル
継ぐもの
月も星も途絶えた静かな夜
暗黒の海で瞬く
何かが動く
そうやって新しい命は生まれ
風と共に去り行く
その意味を知る
きっと雨が流れ
河を作るように
長い時間が過ぎて...継ぐもの

yyutaka優
廃墟の国のアリス
-------------------------------
BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
-------------------------------
曇天を揺らす警鐘(ケイショウ)と拡声器
ざらついた共感覚
泣き寝入りの合法 倫理 事なかれの大衆心理
昨夜の遺体は狙...廃墟の国のアリス

まふまふ
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想