G clef Link プロローグ3

投稿日:2020/01/04 02:03:09 | 文字数:848文字 | 閲覧数:60 | カテゴリ:小説

ライセンス: この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

旅立ちは切ないですね

前のページへ
1
/1
次のページへ
TEXT
 

「まずはお友だちのお家に行くのよ」

「わかったわ」

 ミクが家をでると向かう先は、自宅より約12.27メートル離れた位置に建つ1件のお店。そのお店はこの村で唯一の食堂であり、しかも昔から家族ぐるみで付き合いのある友人。ミクはまだ営業の始まっていない食堂の出入り口の前に立つと扉をノックした。

『コンコンコン』

「ごめんください。薬屋からきましたミクです」

「はーい」

 ガチャ……と扉の開く音がすると出迎えてくれたのは、お友だちのお母さんである。

「あら、ミクちゃん。ウチの双子があなたを待っていたわよ」

「それはすみません。私、ちょっと寝坊しちゃいまして」

 ミクはお友だちのお母さんに受け答えながら頭をポリポリ掻いて恥ずかしそうにしている。

「あなたが旅だったらサキちゃんも寂しくなるわね。私も、ウチのなかが静かになるから寂しいわよ」

「そうですか。アサミさんも寂しくなるんですね」

「そうよ。わが子との別れは寂しいもの。けど、旅がツラくなったら何時でもウチに来てね。お代はいただくけど、なにか美味しいモノを食べさせてあげる♪」

「はっ…はい」

 ミクは思った。いくら家族ぐるみの付き合いのある食堂だと言っても都合良くタダ飯にありつける筈はないとだ。そうこう会話を交えていると食堂の二階からお友だち2人の会話が聞こえてくる。

「ちょっと早くしなさいよ、あんた。お迎えがきてるんだからさ」

「まっ待ってくれよ。なんで僕がリンのぶんまで荷物を持たないといけないんだよ」

「あったりまえでしょ。レン、あんたは男の子なんだからレディの荷物を持つのは当たり前なのよ」

「理不尽すぎるよ。これから同じ旅をするのに」

 階段から降りてきたのはミクの幼なじみである双子の姉弟リンとレン、歳は14歳。お転婆でいつも勝ち気な姉のリンと少し控え目な性格だけど冷静沈着なレンからなる2人。
 小さい頃から仲良く遊んでいた2人が、同じ旅をする仲間だと思うとミクは心強くなっていた。

スマホ越しに笑ってください
クリエイターさんたちを応援するために来ました

もっと見る

作品へのコメント0

ピアプロにログインして作品にコメントをしましょう!

新規登録|ログイン

オススメ作品10/27

もっと見る

▲TOP