指からこぼれた光の華つかめなくて
抜けたようなハルカゼ頬の雨を攫って走り去る
憧れていたあの姿、届くには遠すぎて
見様見真似で型取った。似ても似つかわない鏡の中で
テンプレート通りを繰り返す人形が
「望んだとおり成りましたか?」
彼に似た顔して尋ねる
トレス台の上で終わらない春を演じた
凝りに凝った舞台装置はどうやら役目がないようだ
指からこぼれた光の華ぽたりぽたり落ちていって
季節外れ空に咲いた誰が描いたかわからぬ縁
凍えるような季節の終わり応える ハルカゼ
吹き荒れるような痛みさえ心地いいと思ってしまいました
空から降ったひとしずく ふたりの間揺らめいた
広がる輪を辿りゆく、離れてることすら気づかずに
どこまでも切れないそれを無邪気に追いかけた
振り向いた反対側の縁の切れ目は見えなくなって
都合の良い自己解釈と続いてくれと願う細い糸
凝りに凝った舞台装置もあなたへ導きはしないようだ
指と手重ねようと伸ばした、あと少しで離れた
季節外れ空に向かうどこまでも続く白い雲
凍えるようなにわか雨、どうやら私だけらしい
少し先を歩く姿、あの眩しさは私には痛すぎた。
(ソロ)
心の奥に鍵をかけわすれて。
口からあふれた言葉止められなくて。
桜凪いだ花散る手助けしたハルカゼ。
あなたは困った顔で「ごめんね」散り際横を吹いて揺れて。
指から眺めた光の華、ウィンドウに照らされた
憧れて眺めた鏡に映る泣き顔曝したわたし
凍えるような季節の終わり教えてくれたハルカゼ
吹き荒れるような痛みが体に刻みついて離れない
廻る季節が回りきって風が頬を凪ぐたび
思い出してもいいですか
届かなかった遠すぎた背中。
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