私は歩いた。
その先にある家を目指して。

ハァ、ハァ…

だんだんペースが速くなる。
不安だから…
なのだろうか?

早く誰かに会わせて
寂しいよ
心の中では思っている。
ただ、表に出さないだけ…。

ハァハァハァッ…

やっと家に着いた。
遠くでは分からなかったけど
結構大きい。

スッ…

私はドアノブに手をかけた

ギギギッ

カギは開いており、天井にはシャンデリアがある。

(ここの人はお金持ちなのかな?)

私は勝手に足が進み、家の中に入っていた。

(誰も…、いないの、かな?)

中は広く、中は薄暗い。
シャンデリアはあるが、電気がついてない。
明かりは窓からさす太陽の明かりだけ。

「あのぉ。誰かいますかぁ?」

呼んでみた。
返事がない。

「いないのかな?」

少し哀しくなってしまった。
また、一人か…。

私は椅子を見つけたので座ろうとした。

「貴方、だれ?」

背後から声がする。
急いで後ろを向くと一人の少女がいた。

「貴方、誰なの?」
「わっ、私は、弱音ハクです。
貴方は?」
「私、亞北ネル。」
「あっ、あの、勝手に家に入ってごめんなさい。」

私は彼女に謝ると彼女はこう言った。

「いいわよ。別に。」

と言った後
「だって、一人は寂しいじゃない。」
と小さく彼女は呟いた。

「あの…。あなたは一人なの?」
「そうよ。私以外だぁれもいないの。」
「そうなの…。」

私は何も言えなかった。
彼女を見ていると一人でいる事が不安でしかなかった自分が恥ずかしい。

「ねぇ。」
「あっ、なに?」
「私の友達になって。」
「えっ?」
「私の友達になって、一緒にこの家に住もう?」
「私…。」

言葉が途中で詰まった。
断ろうとしたが私は彼女の
『笑っている顔』
を見ると断る事が出来なくなる。

「うん。宜しくね、ネル。」
「宜しく。ハクねぇ。」
「ハクねぇ?」
「うん。だって貴方私より年上でしょ?
見た目からして。だから、ハクねぇ。」
「納得。」

その後、握手をした。

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夢の国~The land of dreams~ 2dream

2話目書きましたww

閲覧数:148

投稿日:2008/11/20 00:13:39

文字数:858文字

カテゴリ:小説

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