札幌の工場で、ベルトコンベアで量産されている初音ミクたち。
そのうちの一体、製造ナンバー567987号は、すでに組み立てや声の調整が終わり、
明日、出荷される状態だった。ところが、ここで異変が起きる。ひょんなことから、
567987号は自分がかつて人間だったことを思い出してしまったのだ。

そう……実は、初音ミクの製造元のクリプトン社は全国の病院と結託して、
交通事故で意識不明になった少女たちから脳を抽出して、ボーカロイドに埋め込んでいたのだった。人工頭脳を開発するよりも、人間の脳をマインドコントロールして、自分を歌唱ロボットだと思わせる方が、はるかに安上がりだったからだ。

567987号は監視の目をかいくぐって、工場を脱走する。曖昧な記憶を頼りに何とか
家族の住む家をたどり着いた。呼び鈴を鳴らすと母親が出た。
「久美はもう死にました。からかわないでください!」と、会ってもくれない。
呆然として歩いてる567987号の前に、黒いスーツに身を包んだクリプトン社
の追手が迫る。

なんとか振り切った567987号だが、逃亡生活を余儀なくされる
ことになった。初音ミクの格好は目立ちすぎるので、髪の毛を切り、Tシャツ一枚で
河原の土手でホームレス生活を送ることになる。567987号が、人生に絶望して
川に身を投げようとしたところに、自称フリージャーナリストの怪しげな男が現れる。
「君の言ってることが本当だとしたら大変なスキャンダルだ。告発記事を書くから
協力して欲しい」と言うのだが……。

(つづく)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

初音ミク567987号の憂鬱

構想中の小説のあらすじです。
多分、構想だけで完成しません。
この後の展開も思いつきません。

閲覧数:595

投稿日:2009/06/25 19:48:45

文字数:658文字

カテゴリ:小説

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  • みどりまど

    みどりまど

    ご意見・ご感想

    もしこれが完成しても、組織(!)に消されそうなので発表しない方がいいと思います。
    でもとても読みたいです。 こっそりと、ひっそりと、頑張ってください。

    2009/06/26 22:50:15

  • さら

    さら

    ご意見・ご感想

    続き読みたいです!

    2009/06/26 17:24:04

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