「て言うか、リンちゃん、まだレン君のこと、好きなの?」
「っっ!?」
ポソ、と耳元でミクが囁くと途端にリンの顔が カァ、と赤くなった。その様子を見てネルはただ一言、
「悪魔・・・」
と呟いた。
「やーっぱりねー!まだ好きだったかー、そうかそうかー!」
「ちょ、ミク姉、声デカイ!」
「大丈夫、レン君鈍感だから!」
「それは否めない」
「でしょーっ!?」
「・・・・・・」
リンはチラリ、とネルと話しているレンの方を見る。
そう、リンはレンの事が好きだった。小さい頃から、ずっと。
小さい頃は互いに外見がそっくりで良く双子に間違われていた。それはリンが転校する小4の時まで続いていた。
その転校するまでに、リンはレンの事が好きになっていた。最初は、単なる幼馴染だと思っていたのに。
何時の間にか、変わっていた。少しだけ、レンの方が大きくなっていて、少しだけ、レンの方が力が強くなっていた。
ほんの少しだけ。成長期ならば当たり前であるこの少しの違いが、当時のリンには途轍もなく大きなモノに見えたのだった。
ス、と目を閉じ、再びレンの方を見る。もう、背はリンよりも頭一つ分大きくなっている。髪の毛も昔は上の方で結わえていたのに今は下の方で縛っている髪が昔よりも長くなっていた。声も昔なら真似できる位、一緒だったのに、もう真似出来ない程、低く落ち着いた声になっていた。
少しの違いは、もう既に大きな違いへと変わっていた。
けれど、変わってない事がある。その一つが・・・
「相変わらず・・・。レン君って鈍感だね・・・」
相手の気持に対して、レンはかなり鈍感だという事だった。
さっきレンと繰り広げられた会話中、ずっとリンは女子からの痛い視線を感じていた。つまり、
「何あの子、レン君となんでこんなに親しくしてんのよ。幼馴染?ふざけんじゃないわよ、認める訳無いでしょうが」
・・・と言う事である。因みに作者は良くもてる男子に会った事が無いので(当たり前だろうけど)想像に過ぎないが。
つまり、レンはこの教室内では(他の教室の女子がどう思っているかなど転校してきたばかりのリンが知る筈も無いので)かなりもてる分類に入る事が分かった。
「確かに・・・」
レンとの会話を終え、再び携帯を高速で打ちながらネルが会話に加わってきた。
「私も良くレンと喋るがその度に痛い視線を食らう。・・・まあ、私はレンの事なぞ何とも思っては無いのだがな・・・。あんな鈍感男の何処が良いのやら・・・」
「ネル・・・相変わらず手厳しいね・・・」
「事実だ、事実。それより授業がもうそろそろ始まるから、席に着け。ミクも遅れるぞ。此処から一番遠い2年のクラスだからな」
「大丈夫!走るから!・・・あ、でももう行かなきゃ!それじゃね、リンちゃん、レン君、ネルちゃん!」
パ、と時計を見るとミクはばたばたと足音を立て教室を出て行った。
「・・・ミク姉、相変わらず・・・」
「そうだな。あれは死んでも直らんぞ」
「ネル・・・言い過ぎじゃ・・・」
「言い過ぎてる気はしないがな。それより、リン・・・」
「?」
「戻ってこれて、良かったな」
「・・・うん!」
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ご意見・ご感想
流華
ご意見・ご感想
レン………鈍感は…………。
リンも大変ですね。相手が鈍感だと。
恋愛なんてしたことないです。全部想像で書いてます。(妄想とかいわないで………。
つぎも楽しみにしてますね♪
2010/05/16 18:03:00
lunar
こんにちは。メッセ有難う御座います!
いや、何か私は女の子が男の子好き、て分かってて、でも男の子鈍感で、でも何か女の子の事気になるなぁ、みたいなもどかしげなのが好きなんです。
はい、私も恋愛した事無いです。そう、想像なんですよね、想像。
続き、楽しみにしてて下さい^^
それでは!
2010/05/16 18:32:42