ミラーワンダーランド ―城内 再会の庭園―
「ん・・・」
「いい加減、起きてくれんかのぉ。我が退屈じゃ。」
「にゃぁっ!?」
リンは驚いた。
「あっ、あれ?寝てたの?私。」
寝ていた事に。
「も~それはそれは見事な爆睡っぷりだったぞ。え~と、我はぬしを何と呼べばよいのだ?」
「あっ・・・名前も一緒なの?」
「我はリン=ミラートーンじゃ。」
「私は鏡音リン。」
「ならば、鏡音でよいか?」
「構わないけど・・・じゃ、私は女王様で。」
「うむ。わかった。ならば、鏡音。出掛けるぞ!」
「イキナリッ!?」
「問答無用!!さぁっ、行くぞ!!」
「ちょっと待ってぇぇぇぇ。」
女王は黒と赤のドレスを着ているがそんな事もお構いなしに「近道じゃ。」と、言って茨の道を楽々と通っていった。対する少女は制服のスカートを気にしながら「待ってぇぇぇ。」と、情けない声を発しながら女王の後を追いかけていく。
「わたっ!?」
少女は何かにぶつかった。前には女王が止まっていた。
「見つけたぞぉ~。兄様~。」
女王は完全に悪巧みをしようとしている表情だった。
「何する気なんですか、女王様!!」
「なぁ~に、心配するでない。ちょっと驚かすだけだ。案ずる事ではない。」
「いやいや、だってあれ、ウチの兄貴と一緒だよ!!絶っっっ対怒られるって!!」
「ほ~ぅ、兄まで一緒か。鏡音の兄は怖いのか?」
「いや、怖くは無いけど、いちいち細かいところにうるさいの!!」
「そうか、やはり性格は正反対のようじゃな。しまった、バレた~。」
「へ?」
リンは女王につられて上を見上げると優しい顔をした、自分の兄と同じ顔をした青年が覗き込んでいた。
「何してるの?こんなところで。」
声までそっくりだった。
リンはここでようやく正反対の国に来た感じがした。
ミラーワンダーランド ―一章―
一話目ですっ。
前のお話は0話になります。
リンちゃんが二人もいます。
長々と文章つなげてすみませんでしたぁっ!
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