『たんぽぽ』


苦しみにまみれた日々 耐えること出来ず 散ってゆく花びら…

亡骸のように過ごす 無気力な日々
花壇を彩る眩しい花々 木々に揺れる可憐な花々
わざと避けて歩いた

それぞれの胸に眠る 自分だけの大切な種 周りは咲かせていくのに
私の花は 自分の手で散らせてしまったね

必死で追いかけた 満開に咲く夢
時間すら忘れて 満ち足りていたのに
現実の重さは 訪れる冬のよう
枯れるのは簡単すぎたね

行くあてもなく歩いた 住み慣れた町の裏道
ふと目にとまった アスファルト押しのけて 日陰に咲く小さな花

ごくありふれた花なのに “雑草”とすら呼ばれるのに
なのにその花は あきらめることなく咲いていた

羽のような種を飛ばし 冷たいコンクリートに降りて
踏まれても摘まれても 必死に根を張って
春の中咲かせるのは 小さな太陽みたいな花
気づいたら 私 涙溢れていた

この花の花言葉 知ってる?
私も今 弱かった自分に 「別れ」告げた

もう一度咲かせよう 可憐じゃなくていい
強くて暖かい 小さな太陽の花
踏まれても摘まれても 生きていきたいの
私らしく花を咲かせて

胸の奥で ゆっくりと蕾をつけだした
この たんぽぽのように…

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

たんぽぽ

はじめまして。
初参加&初投稿になります。

少し前に書いた詩ですが、大好きなたんぽぽにそのころの自分を重ねて書いた詩です。

閲覧数:232

投稿日:2011/05/15 20:26:51

文字数:523文字

カテゴリ:歌詞

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