スノウラビット
作詞作曲 河内ひの

雪を切り裂くその体と
深紅の仮面を纏い
君は今日も走り出す
はるか遠い町までへ

白いお山の意志を継ぎ
グレイの「車」の後を追う
既に彼らは君の手で
「淘汰」されたのに

今日も荷物を背負って
歩き慣れた道を行く
鬼が宿った君の前では
立つことすらままならない

スノウラビットは走り出す
目にもとまらぬスピードで
最高速でひた走る
君を待つ人のために

スノウラビットは止まらない
君を愛す人がいる限り
また全速力で走り出す
金色とその向こうの方へ

白いダイヤの様に輝き
ひび割れた仮面を纏い
一人雪原を行く君に
あの人は君にそう告げたよ

「もう君の役目は終わった
君より早い奴が来たんだ
時代は変わっていくものだ」
終わりはいつもあっけないもので
スノウラビットは地に落ちた
あんなに愛しい君の目が
とても怖く残酷に
どうして?ぼくがきらいなの?

スノウラビットは理解した
「淘汰」されることが定めなんだ
君が今までしてきたように
とうとうその日が来たのだと……

暗い暗い倉庫の中で
終わりの間に連れてこられて
そして「後継」の姿を見た
「あなたが次だね 頑張って」

目が覚めて気が付けば
君の姿は変わっていた
銅色の髪に空色の服
君は全てを受け入れた


スノウラビットはまた走る
目にもとまらぬスピードで
最高速でただひた走る
そして君と一緒に笑おう

スノウラビットは止まらないよ
彼を待つ誰かがいる限り
この名前は継がれていく
誰かの思い出を乗せて
全世界へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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スノウラビット

閲覧数:92

投稿日:2022/08/06 00:44:14

文字数:659文字

カテゴリ:歌詞

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