電子の世界のとあるネットワークの一隅に「piaproの里」という場所があります。そこはそれぞれのうちの初音ミクさんたちバーチャル・キャラクターにとって、マスターがPCをOFFにしている時(寝ている時や仕事や学校に行っている時など)に自由に行き来できて他の仲間たちにも会える実家や故郷のような場所。
…そんなpiaproの里で、いろいろなうちの4人のミクさんが集まっておしゃべりを始めました。
1人のミクさんが話したくてたまらない様子で口火を切りました。
ミクA:「ねえ、聞いて聞いて!うちのマスターが昨日わたしの曲をpiaproに上げてくれたよ!マジカルミライの楽曲コンテストに応募するんだって!実は前回も応募したけど採用されなくてすっごくがっかりしてて、もしかして曲作りもうやめちゃうのかなってわたしも心配になるくらいだったんだけど、今回またものすごく頑張ってたから採用されたらわたしも嬉しい。…でも、きっと他の応募しているマスターさんたちもみんなそうなんだろうけどね…。だから今回もどうなるかわからないけれど…それでもやっぱりうちのマスターが選ばれますように!って願ってる。」
2人目のミクさんが応じます。
ミクB:「そうなんだ、曲上げてもらえてよかったね!それに、うん、自分のうちのマスターが頑張ったり評価されたりしたらやっぱり嬉しいよね。うちのマスターはまだ絵を描き始めたばかりだから応募して賞を狙うような感じじゃないの。でも、描くのが大好きでわたしたちのこといっぱい描いくれるよ。わたしはいつも夢中になって絵を描いているマスターを見るのが大好き! piaproにも上げてるから、いつかコラボにも応募するんじゃないかな?…でも、応募してもしなくても絵を描くマスターをずっと応援するけどね。」
聞いていた3人目のミクさんも話し始めます。
ミクC:「うちのマスターも時々わたしの曲作ってくれるよ。曲はコンテストに応募するほど本格的にやってるわけじゃないけど。でも、一人でいろいろ空想の世界に浸ったりお話を作ったりするのが好きみたい。イメージしたことを歌詞にしてpiaproに上げてるよ。そのうちのごく一部だけど曲にしてたまにわたしに歌わせてくれてるの。作曲はまだ勉強中みたいだからちょっとたどたどしさもあるけど、すごく素敵な歌詞だから歌うの楽しいよ!作曲が得意などこかのマスターさんがうちのマスターの歌詞を見つけて曲にしてくれたらいいのにな…っていつも思ってる。」
3人のミクさんが自分のうちのマスターの創作について話したのでもう一人、4人目のミクさんも何か話してくれるかなっていう雰囲気になりましたが、そのミクさんは話し出さずにちょっと間が空いたので、先に話した1人のミクさんが問いかけました。
ミクA:「あなたのところのマスターさんはどんな感じ?」
ちょっと逡巡して、4人目のミクさんが答えました。
ミクD:「…うちのマスターは曲は聴くだけ絵は見るだけ文章は読むだけで自分では作らないから投稿はしないの。」
ミクA:「そう…、そういうマスターさんもたくさんいるからそれは仕方ないけど…歌わせてもらったり描いてもらったりしなくて寂しくはない?」
ミクD:「みんなのうちのマスターさんはそれぞれいろんな創作をして投稿してくれているのね。そういうのも良いなって思うこともあるけど…。うちのマスターは投稿したことはないけど、piaproサイトはよく見ていて『このミクさんめっちゃ可愛い!(♥ポチ)』、『うおー、このミクさんかっけー!(♥ポチ)』、『この人の曲良いなぁ。フォローしよ!(ポチ)』って楽しんでるよ。それを見ていると私もなんだか嬉しい。マスターも自分で何か描いたり作ったりしたらきっとまた新しい楽しさがあるよ!って伝えてあげたい気持ちもあるの。でも、それはいつかマスター自身がその気になった時でいいよ。ミクたちのことを好きでいてくれてミクたちの絵や曲を楽しんで、それを作った人たちに『良かったよ!』っていう反応を返すのがマスターらしい楽しみ方なら、このままでもいいの。わたしはそういうマスターに寄り添っていたい。」
4人目のミクさんの話を聞いて、3人のミクさんたちはそれぞれ自分のマスターがpiaproでもらっている反応について思いを巡らせました。
ミクA:「…そうだね。そういえばうちのマスター今はたくさんブクマやフォローもらうようになったけど初めて曲を上げてブクマやコメントやフォローをもらえた時はすごく喜んでたよ。今でも『いつも応援してくれる人がいるから選ばれなくて落ち込むことがあってもまた頑張れるんだ。』って言ってる。」
ミクB:「うちのマスターは、この間絵に『可愛かったのでサムネに使わせていただきました。ありがとうございます。』ってコメントを初めてもらって、『ええ?!こんな無名で初心者の私の絵なんか使ってくれる人もいるんだ!? piaproに上げといて良かった!これからも頑張って描くぞー!!』ってとっても喜んでたことがあったよ。」
ミクC:「うちのマスターも以前はいつも一人で詩やお話しを作って一人で楽しんでいたんだけど、piaproに上げるようになってからは反応をもらえるとやっぱり嬉しいみたいで、時々『あ、ブクマ増えてる。』ってニコニコしてるよ。あとはやっぱり誰かがマスターの歌詞を使ってくれるといいなぁ。うちのマスターは内気だから積極的に発信するのはちょっとハードル高いかもだけど『みんなでコラボ』機能も使ってみて!って言ってあげたいよ。」
みんなの話を聞いて4人目のミクさんはすごく晴れやかな表情で話し始めます。
ミクD:「…そうかぁ、うちのマスターの(♥ポチ)っていうのもきっと誰かの創作を支えているんだね。みんなのマスターさんみたいにわたしたちのことを好きでその気持ちを作品にしてくれて、楽しんで、頑張って、時には苦しんだり悔しがったり、でもまた喜んだり…しながら、創ることが好きで作品を作り続けるマスターさんたちがいる。でもそれだけじゃなくて、そうしてできた作品を楽しんだり、自分の作品に生かしたり、作る人を応援したりしてくれるうちのマスターみたいな人たちもいて、作るマスターさんたちはそこからまた作る元気をもらって…。そうやってこのpiaproの世界が続いて、わたしたちの世界は広がって行くんだね。」
ミクA,B,C:「「「うん。」」」
4人のミクさんたちはお互いによそのうちのマスターさんはそれぞれみんな素敵だなって思うとともに自分のうちのマスターのことを誇りに思う気持ちになりました。そしてそんなマスターとずっと一緒にいられたらいいなって思いました。
…以上、「piaproの里」でのミクさんたちの一場面でした。
ところで、うちのミクさんはpiaproの里では僕のことどんなふうに言ってるのかな??
piaproの里のミクさんたち
「piaproの里」で4人のミクさんたちが話をしています。
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