グミヤに呼び出しをくらった。
「グミヤ、何?」
「何?じゃないだろ、リンと喧嘩したんだって?」
「なんだ・・・・その事・・・・」
「は~、何で冷たいこと言ったんだよ?」
そりゃ、僕だって分かってた。リンは心配させたくなくて僕に無理して笑ったんだろう。
「僕は、自分に怒ってるんだ。」
「はっ?」
「僕・・・リンが好きなんだ。」
僕は、グミヤの目を見て告白した。グミヤは呆れたような目で見つめ返した。
「今頃、俺に告ってどうすんだよ?」
「・・・・グミヤ知ってたの!!?」
「バレバレだっつの!」
ちょっと恥ずかしい、誰も知らないと思ったから。
「僕、リンには無理してほしくないんだ。リンには、もっと頼ってほしいんだ。」
今度はため息をついて、僕の肩を叩いた。
「レン・・それは、無理だろ。」
僕は、グミヤを見て目を見開いた。
「リンって気が強いから、あんまり頼る事ってないだろ。」
「そっ、そんな~!!」
僕は、涙目でグミヤを揺すった。
「女みたいなお前に頼るとか・・・ありえね~」
「グミヤ~!!そんなこと、言わないでよ~!!」
すると、グミヤは、いきなり真剣な目で僕を見つめた。僕は一瞬ドキッっとした。いや、変な意味じゃなくて、こんな目はあんまり見ないから。
「いいか、レン。そんなに好きなら喧嘩してる場合じゃないだろ!!」
僕は大きい衝撃に、突き落とされた。
-そうだっ!!
「グミヤ~!どうしよう~!!」
「ほらっ、後ろ。」
「??」
僕が後ろを振り向くと、リンとグミが立っていた。
「リン・・・・・」
リンはコッチに近づいて、笑った。
「レン、ごめんね。」
「ううん、僕こそゴメン。」
「さっ、謝ったところで俺達は帰るか。」
「そうだね、グミヤ!!」
「2人共、ありがとう~♪」
「うんっ☆」
グミヤとグミは、公園を出て、帰っていった。すると、まさかの2人きりになってしまった。
-どどどど、どうしよう!!
「リン・・・・」
「レン、あのね!!」
「へっ?」
「私、レンのことがね・・・・・」
「??」
-いきなりなんだろうか?
リンは、顔を近づけて、僕の目を見つめた。
「リッ・・・リン!?」
「す・・・す・・・・」
「す?」
「す・・・す・・・・」
「何だよ??」
「もうっ、好きなのっ!!」
「へっ??」
僕は何が何だか分からなかった。さっきまで、リンのこととか好きと言ってた自分がどっか言ってしまった。
「もう・・・今、言うつもりじゃなったのに・・・言っちゃったじゃん!!」
「リン・・・・」
「でっ、返事は?」
「あっ・・・えっと・・・・」
僕は、あたふたしてプチパニックを起こした。
「ぼ・・ぼぼぼぼ・・僕も・・・す・・すすすす好きだよ!!」
「えっ、本当!!?」
「う・・うん。」
-ガシャッ
いきなり、木の陰から帰ったはずのグミヤとグミが出てきた。
「あーーーー!!グミヤ!!グミ!!盗み聞きしてたのーー!!」
「ったく、グミが押すからだろ!!」
「もう、バレちゃった~!!」
すると、グミヤは、僕の背中を強く叩いた。
「いった!!」
「良かったな。」
「うっ、うん。」
僕はリンの方を向くと、リンもコッチを同時に向いた。僕は今まで以上に緊張してしまった。
でも、幸せだ・・・・
夢じゃない事を僕は願った・・・・・・
~♯1 完~
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BPM=172
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