こんな文を読み始めようとするだなんて・・・
あんた、きっとよっぽどの暇人だね。まぁいいけど。

アタシの名前は鏡音リン。

家族なんて・・・そんなのアタシにはいないよ。

アタシの両親は、両親とアタシ3人で暮らしてた頃、
父さんと母さんは事故で他界したんだ
アタシはその後、施設で暮らしたんだ。勿論父さんと母さんが
アタシを置いて先に逝っちゃったのは、すごく悲しかった。
アタシはしばらく施設で暮らしてたんだ。すると、
アタシを引き取ってくれる人がいたんだって。
施設で暮らす子なんていっぱいいるのに、何でアタシなんだろ?
そう思った。だから、引き取ってくれるらしい人に話を聞いた。

「ああ、私には息子がいたんだけどね。
 拉致されちゃってね・・・
 あなた、ウチの子によく似てたから、
 代わりにウチの子にしようかと思って。」

この説明ならアタシでも納得できる。
まぁ、結局こうゆうことなんだよね。
何だっていいのさ
代わりになれば。

アタシはそのまま着ていた服と、実の両親が死ぬ前に
アタシにくれたテディベアだけを持って 施設を後にした。

とはいったものの、

アタシを引き取った理由も乱雑だけの事、そこの家の父親の暴力が酷かった。
義理の母親の態度も冷たかった。とりあえず裕福な事だけあって、
お金持ちの子供が通える中学校に通っていた。
・・・別に通いたくなかったけどね。
とりあえず、アタシなりに「普通」を保ってみた。
でも、丁度アタシがひきとられて一年くらいかな。
そこの家の拉致された子が見つかって、帰ってくるんだって。
そうなったら、アタシはもう必要ない。
代わりは所詮代わり、母親と父親は私に出ていくように言った。
別にアタシはそこから出たくない訳じゃなかったし、いく所もないけど
その家を出ることにした。まぁその方が気持ち的に楽なんだけどね。
傷だらけの体、あの時のテディベアだけを持って。
アタシは今からこの家を出て行くんだ。

「義父さん、義母さん 今までごめん」

『いいから、はやく出てってちょうだい』

「・・・義兄さん、義姉さん それじゃあまたね」

『よかった。お前みたいな妹がいなくなると思うと清々するよ。』

冴えない、かかとの部分が履き潰された靴。

そんな靴をはいて、アタシ 歩いたんだ、どこまでも。

とりあえず学校に行った。もう登校する事もないだろうから、
一応挨拶に行こうと思って。

「先生、さようなら」

『鏡音さん!?どうしたんですか・・・?』

「・・・みなさん、お元気で」

『え?鏡音さん転校するの?ばいばーい』

・・・

何も言わずに、アタシは立ち去った。

そしてアタシは、たまたま学校の玄関に落ちてた
錆びたハサミをもって その場所を後にした。

「ねぇ・・・これから何処行こっか」

テディベアに話しかけてみた
返事なんてある訳ないけど
なんとなく 声をかけてみたんだ
だってこうでもしないと
アタシがアタシでなくなりそうだったから。

誰か、私の存在自体を証明して欲しい。

「愛されたい・・・」 ぽつり、愚痴を零した

フラフラしながら歩いていたら、街の通行人に激突してしまった。
「あっぶねぇな、よそ見してんじゃねーよガキ!!」
そう吐いて、その通行人は交差点を渡り、見えなくなった。
持っていたテディベアには、うっすらと赤い液体がついている。これは血?
自分の手をよく見たら、すりむいていた。血が少し出ている。
なのに何故か不思議なことに、痛みが感じられない。もしかしたら、
本当に自分の存在はこの四から消え失せようとしている・・・?
ボロボロのテディベアを見たら、何故か感情が溢れた。

痛みが感じられない?嘘でしょう?このまま自分は消えていくの?
確かめてみよう。

学校で拾った錆びたハサミを振り上げた。

「駄目だ・・・もっと大きなハサミで
 顔を 切り取るのさ」

こんな私をただひたすら見つめているボロボロのテディベアに語りかける。

「ねぇ・・・全知全能の言葉を・・私を助けられる言葉を
 ほら・・聞かせてよ・・・!?脳みそ以外もう要らない!!!」

私は何も知らない。
この冷たい都会の事情も、あたたかい絆という物も。


お願い・・・私の縫い間の隙間を誰か、埋めて・・・ 。

                   *fin*



空っぽの心。
何も残って無い。
もう何もないよ 何もないよ
アタシがもっていた幸せ、家族はみんな引き剥がされて
まるで何もかも埋まって消えちゃえそうな糸屑の海へ
アタシを今まで支えてきた裁縫も
そう、今までのアタシいないよ アタシいないよ
もう何もかも投げ出されて
帰る場所すら 何処にも 無いんだよ・・・?

とにかく、自分が消えそうなのが怖かった。
だから必死に走って疲れて、自分が生きていることを確かめたかった。
・・・存在証明。 そして叫んだ。
ここは東京。都会で人も大勢いるから、アタシが一回叫んだだけで
「うるさい・・黙れ、シャラップ」というような目でアタシを見る
もう、何でもいいよ どうでもいいよ
だって、嘘だらけの体だもん だから、どうぞそんな目でアタシを見て下さい
幸せなアタシに完成したいよ、前みたいに家族で笑いたいよ、
ズルしたいよ、ズルしてみんなみたいに幸せになりたいよ。
それとも、もう変われないの?前みたいに施設で飼われたいのかな?
今みたいに何も無い?

「 こんなのアタシじゃない!! 」

って叫んだ。

その瞬間、世界の色が変わったような気がしたんだ。

アタシを嫌な事からしばっていた鎖と鎖の縫い目は、
解けて 引き千切れたような気がしたんだ。

その瞬間、アタシはやっと気付いたんだ。

そう、アタシは一人じゃないって。
このコがいつもそばにいるってこと。

ただ一人 東京という冷たい都会の空の下
ボロボロのテディベアを撫でてみた。

「・・・ありがとう、いつもそばにいてくれて」


                   *fin*

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

東京テディベア 小説っぽくするとこうなった by中1の人

なんとなく好きだったので、
つくってみました
意味不明ですが どうか
あたたかい目でみたやって下さると光栄です *

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閲覧数:411

投稿日:2012/08/05 15:10:37

文字数:2,507文字

カテゴリ:小説

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