この世には僕が存在出来る空間がない
この世には僕が居れる隙間がない
僕はちゃんとこの世界に居る
なのに隙間すらないように襲う疎外感
僕の体積なんて異物だと弾かれてしまうこの世界

母と言う人に疎んじられているから？
優秀な兄弟と同じように愛して貰えないから？
家庭という小さな世界でつまはじきにあう僕が
存在を唾棄される僕が
嗚呼…居場所がない程世界に己が在れる隙間を見出だせないのは何故？

僕をみないこの家を飛び出して
この小さな町すら飛び出して
知らない知らない遠くへ

道の続くずっとずっと先の世界へ
海の続くずっとずっと先の世界へ
砂漠続くずっとずっと先の世界へ
歩き続ければ…

この世には僕が存在出来る空間がない
この世には僕が居れる隙間がない

僕が存在出来る隙間はみつけられるだろうか？
どこかに僕の為の隙間はあるだろうか？
歩く歩くひたすらに…

ある時出逢った少女は言った
『貴方が誰かを愛すれば隙間はみつかるわ！』
少女は赤い唇を舐め…
『あたしが貴方の隙間を創ってあげる！』
と囁いた…

深く深く緑濃い樹海の中
旅でやつれた少年と諦念の表情に希望を見出した瞳の少女
ふたり寄り添い
少年は死の訪れを待った…

あとにはふたりの死体と空になった薬瓶が転がっていた…

ライセンス

この世には僕が存在出来る隙間がない

生那 Ikuna

作曲者様う歌い手様募集。
簡単作曲ソフトで4小節ながら冒頭のみRena悲しいピアノバラードLで試作致しました。http://net.vocaloid.com/songs/89173
10代の頃世界は広いのに自分が居て良い居場所が隙間すらないと感じた思いを歌詞にしました。
少女を登場させたのは収拾をつける為で死にネタには拘っていません。オリジナルで書きましたが少年を鏡音レン少女をリンにし、キャラを連想させる歌詞を挿入する事も考えてます。少女登場後の展開も安直でしたので改変も考えてます。
この歌詞に曲をつけて下さる方居ましたら訂正、改変等歓迎です。また世界観は同じで登場人物を鏡音リンレンにした歌詞も今後制作予定です。