BPM135

脱ぎ捨てた靴下は未だ
玄関で朝を待っていた
午前二時の途中から
番組を切り替えて

独りでに点いた、テレビが
こちらに声をかけていた
午前二時の途中から
番組を切り替えて

揺れた曖昧な夜に
独り夢の世界でずっと
アラームを止めた

時間は進まないままで
小説の中で一人で
幽霊、何某のそれで
窓の外を見ていた

裸足で駆ける幻想を
呆然とただ眺めていた
今、或る時間は未だ
未だ淡白な青色で

開いた言葉のアイロニー
藍色に染まる世界からさよなら
雨の中で
乾いた言葉、止まった音は

不確かに彩る
セピア色した世界からさよなら
朝が来ないまま
僕は息をひそめて夜を往く

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宵、紛れる画家の詩_歌詞

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投稿日:2022/12/24 16:47:36

文字数:294文字

カテゴリ:歌詞

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