GodkilleR

それがいつ始まったのか知る術はない
それが拡大するのを止める方法はひとつしかない
一度はこの手に掴んだのに
唯一の救いを亡くしてしまった

失われた神は言う
「ヒトは地に足をつけ汚れてしまった」
「彼らは瞳に映る神の意志を読み取ることもできない」
ならば聞かせてくれないか、壊れた神さま
貴方が彼らを見放してしまったら、誰が彼らを救うというんだ？
見ないふりをして歩き去れと、貴方は言うのか？

頭の中で声がする
血が身体中を駆け巡る
神の不在に空が泣いている
もしかしたら、いつかきっと
この手からすり抜けていった幻想も現実になる
かつては神と呼ばれた貴方も、今では只のガラクタだ

世界は汚染されている
都市は意志を失くし
拡大を続ける
思考の匂いを捜しながら
彼女が名前を呼ぶのが聞こえた

忘れ去られた女が言う
「ここから連れ出して」
「手遅れになる前にアレを止めるの」
そう言って、縋りつく
「わたしが諦めてしまったら、いったい誰が彼らを救うの？」
見なかったふりなんてできないんだ

「引き金を引いて」
そう、彼女は言った
この腕が千切れようとも
躊躇などしない
俺はおまえの命取りになるぜ
おまえの瞳に恐怖が見える
重力が消えて
空気が収束する
さあ、堕ちる覚悟はできたか？

目を背けたりしない
おまえに俺は止められない
神の慈悲なんていらない
俺はおまえの命取りになるぜ
疑っているだろう？
ちっとも恐れてないさ
おまえの為に祈ってやるよ
さあ、覚悟はいいか？

頭の中で声がする
血が身体中を駆け巡る
神の不在に空が泣いている
もしかしたら、いつかきっと
この手からすり抜けていった幻想も現実になる
諦めたりしない
隠されたコードを手に、この世界を再起動するまでは
新しい夜明けを見る為に