霞む視界もこれで何度目だ
治療費はとても払えやしない
一度侵されたらどうしようもない
寿命宣告されてからが死にたい

闊歩するのも辛くなってくる
リハビリと称した笑顔の練習
麻酔薬もそろそろ切れそう
昨日の僕が走馬灯でフラッシュする

どれほどの針を打てばこの傷を
どれほどの薬を飲み込めばこの疚しさを
塞ぐことができるの?

笑い方すらも忘れて
医者に末期と言われて
どこへ行きゃいいのと尋ねても
入れられるのは罵倒という名のメスだった
病名は一体なんだっけ
そもそも僕は誰だっけ
教えてドクター


カルテには僕の過去の栄光が
鮮明に書かれていて
「あの頃はよかった」だなんて
その一点張りで嫌になる

神様に縋るのが得意な
浅ましい僕の傷口から
広がるのは塞ぎきれない
鮮血とあの日の友の顔

霊安室で缶コーヒーを
飲んでみようと試みたのだが
まだ傷は癒えないまんまで

「もう一度」と何度も繰り返して
蹴落とされた僕だからこそ
手にしてたものすら
旅路で落としてしまったよ
だからこそ神に見えてしまう
あんたに縋るんだよ
奇跡と言われるワクチンで僕を救ってくれ


体に鞭を打つ勢いで
ナースコールに手を伸ばす
「ごめんなさい。ごめんなさい。
いつまでも僕は悪い子です。」
車椅子に乗ったあの子は
まだ生きようとしてた
生きる意志がまだあったのに
昨日息を引き取った

その意志が
その涙が
きえてしまう前に
走り出せ走り出せ
成功率1%掴んで

後ろを振り向くことは
決して振り出しに戻る事じゃない
ただ忘れ物をしただけ
そしてそれを手にして戦えばいい

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

後悔病棟

「大嫌いな僕の唄」

18作目です。旅行に行ってきます。



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閲覧数:317

投稿日:2018/03/11 00:35:39

文字数:681文字

カテゴリ:歌詞

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