いつもそうなんだ
この笑顔は造りもので
あいつに向けるものとは違うってことくらい
僕にも解ってる
それでもいい、それだけでもいい
少しだけでも貴女に必要とされているならば

もう戻れないあの頃
遠い夏の記憶
僕はそうやって生きていた

やがて大人になった
人生の目的なんて無いけど
生きていくだけの繰り返しの日々は
情けなかったけど
これでいい、これでいいんだと
少しだけ納得したフリして逃げていた

もう戻れないあの頃
青臭い記憶
僕は生きながら死んでいた

やっぱりそうなんだ
その優しさは嬉しいけれど
隠す事のほうが辛いのだろうけど
自分勝手だった
ごめんなさい、そうなんだよな
解ってたんだ、あいつを選んだってこと

いつの時も臆病で
いつの時も逃げ道を作り
自分勝手な考えで行動し
解っているのに認めない
相手の気持ちも汲み取れない
そんな奴になっていた
もういい、傷付けるくらいなら動かない
甘えだと言われてもいい
こんなことを繰り返すのならば
生きながら死んでいるほうがいい

思考しない
惰性に身を任せ
意識しない
惰性に身を委ね
求めない
惰性に飲み込まれ
諦める
惰性と結ばれる