クリシェ

有象無象が耳を刺す
わかりきったことばかり慮り
歌いやすいの 「おさがりの
言葉ばっか吐くばかり」 思うひとり

覚えたてこそが一番で
使い古された ぼろぼろになった
そんなものが どこが なにが
良いのか分からない から

今欲しい言葉が 今言いたい言葉が
いつまでも見つからないよ
どれもこれもありきたりでらしくなくて
今欲しい思いは 今言いたい思いは
変わらずにここにあるのに
あれもそれもずっと伝わらない
僕の言葉じゃないから きっと

聞いたことがある
知ってると勘違い 止まらない
言われたことがある
わかってる 勘違いが
重なり合って 重なり合って
ノートを埋め尽くし机を伝って腕へ頭へその小さな耳へ
悲しいほど響くんだ きっとそうなんだ
そのはずなんだ

聞き飽きた言葉が 言い古した言葉が
いつまでも手放せないで
やがて声も怯えきって引きこもって
真っ直ぐな言葉を 心込めた言葉を
気付かずに見下していた
誰も彼も何も言えやしない
君の言葉じゃないから きっと

君の選ぶ言葉は
君の話す言葉は
君の好きな言葉は
どこかで聞いたことばかり
でもどれも聞いたことのない真っ直ぐな言葉

今欲しい言葉が 今言いたい言葉が
いつまでも見つからないよ
どれもこれもありきたりでらしくなくて
今欲しい思いは 今言いたい思いは
変わらずにここにあるのに
あれもそれもずっと伝わらない
僕の言葉じゃないから きっと
僕の言葉になるまで そっと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

クリシェ

クリシェ:何度も使い古されて陳腐に思われる言葉のこと

閲覧数:177

投稿日:2019/06/17 23:06:28

文字数:629文字

カテゴリ:歌詞

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