あなたは憶えてますか 春の日の約束を
あなたは憶えてますか 私との約束を

今日も里には深々と雪降り積もる
あたり一面白く染め上げて

立ち尽くす山桜(わたし)にも 幾重に降り積もる
雪はこの樹木(からだ) 心も凍えさせる
然ればこそ 私は優しくて暖かいあなたの夢を見て
微睡みながら冬を過ごします


あなたと会い知りました 待つという喜びを
あなたと会い知りました 一人である孤独を

幾度季節が巡っても あなたのことは
一日たりとて忘れはしない


若木だった この樹木(からだ) 
年輪(とし)を重ね大きくなりました
然れどもまだ あなたは戻らない 
会いたくって 愛おしくて 恋い焦がれてる あなた

春には約束通り花 咲かせましょう 
あなた 愛しんでくれた山桜(わたし)の花を
いつまでも いつまでも この身が尽きるまで 
あなたのための花を

何度でも約束通り咲かせましょう 
あなたに見せるための山桜(わたし)の花を
長い冬 春の訪れ待ちわびながら
あなたの夢を見て微睡みながら冬を過ごします

雪の中で春を待つ いつまでもあなた、待つ・・



(ひらがな)

【1A】
あなたはおぼえてますか はるのひのやくそくを
あなたはおぼえてますか わたしとのやくそくを
【1B】
きょうも さとには しんしんと ゆきふりつもる
あたりいちめんしろくそめあげて
【1S】
たちつくす わたしにも いくえに ふりつもる
ゆきは このからだ こころも こごえさせる
さればこそ わたしは やさしくてあたたかいあなたのゆめをみて
まどろみながらふゆを すごします
【2A】
あなたとあいしりました まつというよろこびを
あなたとあいしりました ひとりであるこどくを
【2B】
いくど きせつが めぐっても あなたの ことは 
いちにちたりとてわすれはしない
【D】
わかぎだった このからだ 
としをかさね おおきくなりました
されどもまだ あなたは もどらない 
あいたくって いとおしくて こいこがれてる あなた
【2S】
はるには やくそくどおりはな さかせましょう
あなた いとしんでくれたわたしのはなを
いつまでも いつまでも このみがつきるまで 
あなたのためのはなを
【3S】
なんどでも やくそくどおり さかせましょう
あなたにみせるためのわたしのはなを
ながいふゆ はるのおとずれまちわびながら
あなたのゆめをみて まどろみながらふゆを すごします
【ラスA】
ゆきのなかではるをまつ いつまでもあなた、まつ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春待ち桜

山奥にポツンと立つ山桜の木の精霊である「わたし」の「あなた」への恋慕の物語。

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投稿日:2018/01/08 11:51:17

文字数:1,066文字

カテゴリ:歌詞

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