小さなわたしをいつも包んでくれた町は、
わたしが心の中で住んでいた町で、
陽射しと、風と声が聞こえて、知ってる誰かに辿り着ける。
まるでおうちみたい。
あなたは隣でわたしを引っ張りながら、一瞥した口で問いかける。
あなたは、辿り着けるかな?
それまでちゃんと、まちますか?
わたしはまちます。
そして優しいあなたは言います。
「まちましょう。」

大きくなる私を見届けてくれた街は、
思い出と私の身体だけを残して、
朽ち果て、しかし消えることなく、知らない誰かに生まれ変わる。
まるで人間みたい。
あなたは隣で重力に抗いながら、充血した眼でそれを見つめる。
あなたは、生まれ変わりますか?
あなたは私を、まちますか?
私はまちます。
しかし優しいあなたは言います。
「まちましょう。」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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まちましょう。 feat.GUMI

初めてGUMIちゃんに歌ってもらいました。

閲覧数:212

投稿日:2019/01/16 21:17:41

文字数:342文字

カテゴリ:歌詞

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