僕らは奏で続けよう
煌めく数多の物語を
僕らが歌い続ける限り
あなたの元に届くと信じて

僕らの初めての歌
手探りで書かれた五線譜
--歌で物語を紡ぎ語る
そんな形もあるのだと教えてくれた

いつかを誰かが生きた軌跡
それを音色に乗せて謡う
忘れられた、と題した物語を
僕らの声が伝え歩くのだと

--その歌を此処に聞け
--秘められた物語、紐解いて
--輝く音色、溢れる
--君には何が聞こえる？

僕らが紡ぐ物語はそっと
伝承が謡われるように
紡がれる物語は
ほんの些細なものでも

どこかで泣いているあなたへ
どこかで笑っているあなたへ
この歌が、この音色が
届いたらいいな、だなんて

いくつの物語を紡いだかな
いくつの音色を奏でたかな
僕らはまだ此処で歌っているよ
あなたの為の音色を今でもずっと

例え、朝露のように
僅かな時間で消えても
此処に居たことを示せたら
僕らが居ることにも意味があるよね？

今は何も見えなくとも
道はきっと拓いていくから
僕らのこの声が
言葉を紡ぐ限り

溢れる思いはどこをさ迷うのか
行き着く先はわからないけれど
この歌が、あなたの元に
届いたらいいな、だなんて

僕らは奏で続けよう
煌めく数多の物語を
僕らが歌い続ける限り
あなたの元に届くのだから