あの時から一年経った。

あの時はすごく大変だった。すごく。うん。
津波とかのニュースには比べ物にならないほど被害はなかったのだが、東京よりは酷いことになってたと思う、多分。何せ東京がどういう様子だったのか知らないからね。
今でも壁にひびが入ってたり授業中に揺れたり(屋上の下の階だから揺れる)するが、それはしょうがないことだろう。あの時に比べればこれくらいは大したことではない。

でも、この季節になると、あの日のことを思い出す。

今は通常に戻った街並み。
あの夜は暗くて、どこの灯りも点いていなかった。
車も何もない、ただ星が綺麗な夜だった。
寒かったしコンビニには入れないしもし入れたとしても並ぶしの夜。
体育館は寒くて、皆が先に帰っていってしまう。
ああ寒い、早く迎えこないかなぁ、何て思っていたのは平和だった。とても平和な出来事だった。

と、あの時のことは皆大して知りたくないだろうし、書くのもめんどくさい。
問題は今だ。

今は停電も停水もないし、パソコンもできる。
ただ、テレビとかで毎日毎日震災のことを取り上げる。
そう毎日毎日やるのもどうかと思う。
『復興』『希望』
そんな言葉を簡単に使って欲しくない。
まだまだ復興なんて、してないんだから。

あそこは、瓦礫の街だった。
家の一階はもう柱しか残っていない。立っている家は数えるほどしかない。
あそこは、『復興』した、といえるのだろうか。
まだまだ手を付けていない、手の付けようもない地域はたくさんある。
『復興』 それは遠い夢ではないだろうか。


と、愚痴ってもしょうがない。
もちろん、募金とかボランティアは凄く嬉しい。
ありがとう。

ただ、この季節になると思い出す。
あの日の、とても冷たい夜を。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

3、11

震災から一年、街はいつもの風景に戻り、何の不自由もなく暮らしていける。それはとても嬉しいこと。
ただ、思い出すだけなのだ。
そう、思い出すだけ。

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閲覧数:120

投稿日:2012/03/11 20:32:48

文字数:740文字

カテゴリ:小説

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  • 中野めけ。

    中野めけ。

    ご意見・ご感想

    自分は、日本の真ん中あたりの県に住んでるから、「復興」や「希望」という言葉を並べて
    応援すればいいと思っていた。

    だから、皆同じ考えじゃない事を忘れていた。


    でも、美里ちゃんのおかげで気が付きました。
    ありがとう。

    心に響く物でした。

    2012/03/26 19:34:49

    • 美里

      美里

      あのね、「復興」「希望」それはあったらいいなって思ってる。
      でも、それだけじゃ駄目なんだ。まだまだ道は遠いことってのを思って欲しかっただけなんだ。
      応援はすごく嬉しいの。嬉しい。ありがとう。

      これからも応援はお願い。

      2012/03/26 20:14:24

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