雨に春を想い
勿忘草を束ね
矢絣カラコロ先を行く
在りし日は愛おしく

恙無く(つつがなく)、貴女と会えること
こそ至極の幸(ゆき)なれば
綾の錦より、なお明かる
顔(かんばせ)があった

おくれ、おくれよ、おくれ
偲ばずとも花は過ぐ
みやれ、みやれや、みやれ
我が手を手向けに仰ぐ


傘に重なる足に
唐の紅(からのくれない)映えて
菫を携え泥を跳ね
口ずさむ音(ね)は遠く

水引を、貴女の手が結び
殊の外に福を見せて
霧の小雨下り(おり)、悩ました
晴の間の際(きわ)

おくれ、おくれよ、おくれ
偲ばずとも花は過ぐ
みやれ、みやれや、みやれ
我が手が手向けを仰ぐ


贈れ、見遣れ、我が餞(はなむけ)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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花帰葬(はなきそう)

他所へ嫁ぐ人を言祝ぐために、一人で自分の恋心のお葬式をするお話。

閲覧数:185

投稿日:2014/05/04 13:18:06

文字数:304文字

カテゴリ:歌詞

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