―森の奥のある村に伝わる伝承―
深く暗い丑三つに
山の上のオヤシロ
誰もいないはずなのに
かすかなコエが聞こえる
ねんねんころり おやすみよ
果てのハテまで ゆっくりと
ねんねんころり お眠りよ
深く深くに ゆっくりと
謡うコエは涼やかに
嗤うコエは密やかに
ヤシロの中から響いてる
とおりゃんせ とおりゃんせ
狐のお面 嗤ってる
とおりゃんせ とおりゃんせ
鳥居くぐる 道の先
嗤うトモダチ待っている
昏く日も暮れ黄昏に
山の上のオヤシロ
一人遊ぶ幼い子
かすかなウタゴエを聞く
ねんねんころり おやすみよ
果てのハテまで ゆっくりと
ねんねんころり お眠りよ
昏く深くへ ゆっくりと
謡うコエは涼やかに
嗤うコエは密やかに
ヤシロの中から聞こえてる
とおりゃんせ とおりゃんせ
狐のお面 連れていく
とおりゃんせ とおりゃんせ
鳥居くぐる 道の先
遊ぶ幼子もうイナイ
―遥か昔より今に伝わる
恐ろしくも悲しい伝承
山の上のオヤシロには
それはそれは美しい女がひとり
女はヤシロに訪れる
幼子だけを攫うという
遥か昔の悲しい伝承
真実はすべて闇の中
遠く深くに葬った
遠い歴史の闇の中―
とおりゃんせ とおりゃんせ
どの子も違うと むせび泣く
とおりゃんせ とおりゃんせ
鳥居くぐる 道の先
幼子求め 謡ってる
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