空高く舞う花びら
見えなくなるまでずっと見てたのは
きっと君のせいじゃないから
行かないで

青い青い空の下を歩いて行く
赤い赤い花に春を気付かされて

公園で遊ぶ子どもも
いつだって前を見て笑うのに
まだ僕はいつかの遠い君の
笑う顔も見れないまま

また君が前へ行くから
僕はただ追いつこうと走った
「行かないで」と叫ぶ声
君に届かないのだろう

淡い淡い夕に溶けた雲が靡く
白い白い紙は今も胸に揺蕩う

そりゃ厚い小説に負けぬ程の
思いはないけれど
ただ君の声が目が全てが
頭を引っ掻いてる

「また明日」はないけれど
空は今日も青いから
言わないで言わないでよ
君の声いつまでも胸に残って

春の風が肺の中刺す頃には
君はもう明日の方見てるよね
なんて思う今日

泣いて啼いて哭いた日も
熱い厚い篤い思い
上手く巧く美味く言えないけど
笑う君が綺麗で
ただただそれだけで
ずっとずっと待ってられる

いつまでも変われないで
頬濡らしては拭うだけだ
いつまでもいつまでも
僕はここにいる

また君が前へ行くから
僕はただ追いつこうと走った
「行かないで」

またいつか会える日まで
さようならだ
さらば恋した人
「行かないで」は噛み殺して
僕は空を仰ぐ

バイバイ