「凹面黙示録(おうめんもくしろく)」

雨 空へ拓(ひら)いた夕刻(ゆうこく)へと
太陽は砕けて墜(お)ちてく
「待って 戻して、戻してよ」

影は引き上がって
祈るように―
「私じゃない!私じゃない!」
言葉は届かない。

再生不可能な感情と
記憶不可抗な解呪(デコード)干渉法(かんしょうほう)
恨んでいった「臆病に」
重なる罪の犠牲は転落(アヴァターラ)

硝子張(がらすばり)の月に鎮(しず)めた火を 無計画に
失って苛(さいな)んだ
沿う不安と罪悪を押し殺して―

会って話して伝えたい言葉も
奇跡も希望も無いのに
「怖いよ、ひとりにしないでよ」

形じゃない、気持ちじゃない何かを
失ってしまった。

対 明確 兆し 不正確に
慟哭(どうこく) 喰らう 静寂に
采配は愚弄(ぐろう)「やめて!」と経絡に
命題 不断 贖罪へと―

絡まった糸 解くように
重たい風 振り払うように
—今叫んだ
「私だけ、 私だけがあなたを救えたんだ」

ああ、「また会えてよかったね」と
言って欲しかったのに

黄昏(たそがれ)が解けてゆく 消えてゆく
何も見えなくなる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

凹面黙示録 歌詞(読み仮名アリ)

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投稿日:2021/04/25 16:09:59

文字数:482文字

カテゴリ:歌詞

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