西より出る 影を追い
 旅立つ姿 見送るは
 黒く爛れた 蛇の声
 夢に儚く 遠き故郷

 目蓋を閉じれば甦る
 父母よ友よ嗚呼愛し君よ
 笑顔も声さえ遥か彼方
 残るは変らぬ茨の檻

 月よ哂うか 終らぬ連鎖
 背中合わせの 鏡の中で
 手を伸ばせども 届かぬ思い
 緋の誓いは この身を焦がす



 胸に抱いた 綺羅の灯が
 落日を生む そう信じ
 帰らずの路 ただ進む
 響く鐘の音 誰が為に

 根付かせた種は今や溢れ
 花開く瞬間を待ち焦がれる
 黄泉路の先駆け恐れはせぬ
 救いの御手なぞ御伽話

 月よ嘆くか 終れぬ連鎖
 影を築けど 鳴らずのラッパ
 滴る真紅と 毀れる想い
 涸れた涙は この身を侵す



 祈り願う 花は歌う
 蒼穹を巡る 風の唄を


 月よ哂うか 愚かな連鎖
 背中合わせの 鏡はぼやけ
 触れられもせぬ 毀れる想い
 綺羅の灯だけが この身を急かす



*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――



<A>
 にしよりいずる かげをおい /7+5
 たびだつすがた みおくるは /7+5
 くろくただれた へびのこえ /7+5
 ゆめにはかなく とおきこ(きょう) /7+5
<B>
 まぶたを とじれば よみが える◎ /4+4+3+3
 ふぼよと もよああ いとし きみよ /4+4+3+3
 えがおも こえさえ はるか かなた /4+4+3+3
 のこるは かわらぬ いばら のおり /4+4+3+3
<S>
 つきよわらうか おわらぬれんさ /7+7
 せなかあわせの かがみのなかで /7+7
 てをのばせども とどかぬおもい /7+7
 あかのちかいは このみをこがす /7+7



<A>
 むねにいだいた きらのひが /7+5
 らくじつをうむ そうしんじ /7+5
 かえらずのみち ただすすむ /7+5
 ひびくかねのね たがために /7+5
<B>
 ねづかせ たどくは いまや あふれ /4+4+3+3
 はなひら くときを まちこ がれる /4+4+3+3
 よみじの さきがけ おそれ はせぬ /4+4+3+3
 すくいの みてなぞ おとぎ ばなし /4+4+3+3
<S>
 つきよなげくか おわれぬれんさ /7+7
 かげをきずけど ならずのらっぱ /7+7
 したたるあかと こぼれるおもい /7+7
 かれたなみだは このみをおかす /7+7



<C>
 いのりねがう はなはうたう /6+6
 そらをめぐる かぜのうたを /6+6


<S’>
 つきよわらうか おろかなれんさ /7+7
 せなかあわせの かがみはぼやけ /7+7
 ふれられもせぬ こぼれるおもい /7+7
 きらのひだけが このみをせかす /7+7


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

風ノ唄

へいわをのぞむ こころはたやすく
なみだとほのおに そまるのです





*()内は一文字で数えて欲しい箇所です
*特殊な読み方をさせている言葉があります。下記のひらがな表記にてよくご確認の上、お読み下さい




閲覧数:175

投稿日:2011/10/10 10:58:02

文字数:1,172文字

カテゴリ:歌詞

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