潮騒の歌が寄せては還す渚の向こうには雨空
沖合いの虹が光と影を見ていた

まだ遠くてあどけないのは
幼いからよそう声がした

今なら分かるの未知の恐れも
失われた記憶の跡を辿り沈んで

雷鳴が響いた轟いた風の音を知りたくてはしゃいだ
置き去りの日々は息をも止める苦しさ

優しくてあたたかいのは
腕の中で聞く子守歌よ

荒れ狂う世界を閉ざす静けさ
始まりの鼓動を湛えながら密かに

今なら届くはずゆらめいたあの空へ
憧れは消えない誰にも奪えないと

カントゥスアエクォル
波は白い大地を誘う
青く夢を宿して

光の行方を辿り沈んだ
記憶の闇を抜け見つけに行くわ待ってて
今なら分かるの未知の恐れも
憧れに変わると歌う声が聞こえた