そっとね消えたんだ
ろうそくの灯る最後みたいに
何も感じない闇の中
私は今目を開いてる?

気が付くとなにもない
どこが近くて遠いのかも
目的地はどこだろう
私は今どこを向いてる?

有って当たり前だった
血の流れを意識しないように
それが消えてしまえば
私はいつから私なの?

この触れている何かは私のどこ?
右手はちゃんと右に有る?
目玉を回しても全て闇
もしかしたら無重力かも

そこに正しいも間違いも何も無い
星が生まれて死ぬまでの全て


最初から止まってた
何も無いことに気付けなくて
時間も動くの忘れて
私の今日は夢の明日?

記憶が飽和してく
気持ちが無限に薄く広がって
心がゼロに近づいて
私の脳は何味かな?

自分の認識が消えてく
鼓動が星の瞬きに霞んでく
太陽風に散らされて
私の細胞は塵になる?

この感じてた何かは私のいつ?
昨日はちゃんと覚えている?
声を出しても聞こえない
もしかしたら真空かも

そこにアタリもハズレも何も無い
宇宙が生まれて死ぬまでの旅路


決めることができない
必要かそうでないかも
求める指先は落ちていき
紡ぐ舌が爛れ溶けてく

寂しかった頃を思い出せない
苦しかった記憶がもうない
愛されていたって思える?
好きってどんな気持ちだった?


世界中を包む羅針盤の上で
ゆらゆらしながらどこがここか
北は帰る場所?南は行き先?
そこで私はどうすればいいの?

意味も理由も目的もあった?
冷たさも暖かさも見えてた?
そんな疑問も溶けていって
心を浸す全身麻酔なのかな


もう眠い眠りたい
もう止まる止まりたい
せめて続いた惰性を
少しばかりは褒めて

全てのろうそくが闇を呼ぶ前に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

No more RECYCLED

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投稿日:2022/02/25 20:57:03

文字数:719文字

カテゴリ:歌詞

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