眠らない街 あぁ、夜だってのに忙しいサイレン
眠りたい僕なんて、お構いなしなこの街が嫌い。
眠れないからまた、暖かいベッド這い出して
あてもなくふらふらと 星の見えない街を歩いた。
真夜中2時25分。
やたら長い信号を待つ三叉路で、
黒い悪魔と目が合ったんだ。
遠くでまたサイレンが鳴いて
乾いた空に響く
3度目の青信号を見逃してもまだ、
歩き出せないままで。
怖くはなかった とても綺麗な目をしていたから。
その黒い塊が、他の人には見えない様で
恐る恐る触れたその身体は
暖かい夜の匂いがした。
抱えた憂いが消えていくのと比例して
黒くなるその身体。
今更、僕は気付いたよ、
君は僕の中にずっといたんだ、と。
優しいその手が、零れた涙を
千切って飲み干していく。
ずっと嫌いだったこの街も、日々も
少しだけ、愛せそうさ。
どこかで夜が明ける音がして、
朝日に溶けていく黒
君はもう見えなくなって
目の前には、12回目の青信号
僕は今、足を踏み出した。
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雷鳴P
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