売れないただの 物書きだった
狭い部屋、隣、紙の音
花瓶に刺した 赤い花の香
あと一つ足りないだけ

叶わないや 叶わないよまだ
優しさに息が詰まる 薄明かりが君を分かつ 

揺らして華やぐ赤も 隣でもたれる君も
書くに足らないほどの つまらない幸せなんだ
創作が人生なら 僕らは駄作なんだ
「まだ、まだ、まだ…」 心を捨てきれないまま


紅空の光が漏れた 窓辺の花瓶が赤を溶かした
いつの間にか花瓶の水を 君が替えるようになった

変わらないや 変わらないよまだ
君だけが捨てきれずに 明日を摑めきれない

散らして薄れる赤も 隣で頬ずく君も
書くに足らないほどの つまらない幸せなんだ
創作が人生なら 僕らは蛇足なんだ
「まだ、まだ、まだ…」 心が売れ残るまま


花枯れた 君が嫌いな煙を無理に吐いた
消えたんだ 僕たちの時間は紙くず一つで終わった
強がった 痛みと共に手にしたドラマチックも
「まだ、まだ、まだ、まだ、駄作だ。」


隣でもたれる君の 手元が最後の1ページ
言葉と共に捲る それが僕の幸せだった
創作が人生なら 僕らは駄作なんだ
「まだ、まだ、まだ…」 心は

揺らして華やぐ赤も 隣でもたれる君も
書くも足らないけれど 書き溜めたい幸せだった
僕はまた書き殴った ポケットで君が鳴った
「まだ、まだ、まだ…」 君には敵わないまま

「僕はまだ、まだ、まだ、まだ…」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「まだ、」

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投稿日:2022/10/10 22:24:04

文字数:596文字

カテゴリ:歌詞

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