さようなら、私はただ幸せになりたい


私はきっと ああ この罪を
この肩に乗せて生きていくのだろう
しかしそれでも私は
この鎖の呪縛を解きたかった

貴方の愛を奇跡に感じた
こんなにも愛されたのは初めてで
貴方は優しくて 素敵に思えた
例え世界が
貴方を悪魔と罵ろうとも


貴方の笑顔が好きだった
その笑顔の為ならなんだって
できると思っていた
この身を盾に
剣に戦う強さが私にはまだあった


四角い箱の中 響く嗚咽
鈍い音と甲高い声

心の痣 膨れていく恐怖
誰も気がつかない響く怒声

乾いた音と呻く慟哭
この頬を流れる物は何?

それでも私は貴方を愛した
私には貴方しか貴方には私しかいなかった


異常な貴方を受け入れられたのは
異常になった私だけ

壊れた私のこの心は
そのまま凍てついていった

周りの優しき声はただの雑音
貴方の罵倒だけが私の全て

愛を囁く唇で貴方は私を
無抵抗な私を殺していった




さようなら、私は痛みと苦しみで満足でした


私はもう 貴方の人形
何でも言うことなら聞くから
お願い許して ごめんなさい
他に身を守る術を知らなかった

貴方の瞳が色を変えたなら
ただ謝るしか術は無かった
貴方の罵声と乱暴な拳
日々が過ぎると
貴方は容赦がなくなってきた


最初は一度の鈍い音も
今では何十と数が重なって
涙と血液 薄れる意識
私の緋でさえも
何も感じないのだろうか


毎日が ああ まるで監獄のようだった
貴方の視線が背中突き刺す

傍にいなくても いつも貴方の
顔色を伺って過ごした

貴方は私の首を真綿のように絞める
愛した貴方はどこへ行ってしまったの?

それから私は気付いてしまった
貴方を愛していない
貴方は私の事を愛してはいない


私は怖かった 貴方が怖かった
怖い 怖い 怖い 助けて 誰か助けて

もう耐えきれなくなった私は
貴方に殺されてしまう前に

逃げよう逃げてしまおう
それが最後の選択
私の心が失くなる前に

貴方の足音が聞こえる気がして
夢中に動かした
夢中で裸足の足を動かした




振り向けば貴方はいないけど
少しだけ寂しいと思うこの心は

貴方に囚われているのでしょうか?
貴方を裏切ることは至高の罪

永遠に背負っていくからどうかさよなら
呪縛から逃れきった私が最初に見たのは

ただ広がる青空と
優しげに揺れている小さなたんぽぽ


さようなら、私はただ幸せになりたかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

※転用不可●青空とたんぽぽ【mixizm】Ver.2.1

作詞:みのり@ねぎんちゅさん。
青空とたんぽぽ【mixizm】Ver.2.1の曲完成版の為、転用等はご遠慮下さい。

閲覧数:222

投稿日:2010/04/02 08:42:15

文字数:1,033文字

カテゴリ:歌詞

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