止まったままの針 いつかの景色を見ている
オルゴールの音色 優しく 私の胸に響いてく

静かな箱庭 ただひとり 終わらない時を刻む
降り注ぐ追憶の雪が 残酷に暖かくて

ねぇ、応えて 声が聞こえないの
空を想った この手には枯れた花弁を

あなたの音が止まる前に ただ、ひとつだけ言えたなら
永久の別れが来る前に ただ、ひとつだけ言えたのなら


行き交う人 途絶えて いくつの夜を越えても
優しかったあの手は もう抱いてはくれない

もう一度だけ 声を聞かせてよ。と
降り積もる粉雪に そっと紡いだ Ah...

ねぇ、応えて 涙の色に滲む
アスタリスクの花が そっと頬 撫でた

この胸の音が止まる前に ただ、ひとつだけ言えたなら
哀しみの海で溺れぬ様に 今 ひとつの言葉を


時が私を蝕む前に ただ、ひとつだけ言わせて
暖かな幸せに抱かれて またふたり 笑えるように

この胸の音が止まる前に 想いの言の葉ひとつ
いつか忘れ去られた時に 寂しくならない様に

この胸の音が止まる前に ただ、ひとつだけ言えたなら
私の心 侵した終焉(さいご)が まだ暖かく思えたかな

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  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

或る少女の遺した唄

《nostalgia》

閲覧数:113

投稿日:2014/05/05 17:28:42

文字数:486文字

カテゴリ:歌詞

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