はぁ、退屈・・・
私はため息をついた。病院なんて面白い場所じゃない。
入院してからもう何年もたっている。何の病気か私は教えてもらってないけど、とにかく悪い病気なこと位は分かってる。
それにしても、退屈だ・・・

―トントン―

あぁ、パパが来たんだ。私を訪ねてくるのは、看護婦さんかパパくらい。
だから、今のノックの仕方からするとパパだろうと思った。
「やぁ、リン起きてたかい?」
やっぱりパパだった。
「うん、今日はお仕事早く終わったの?」
「あぁ、仕事場が近いとここに来るのも楽だな。」
―え、パパの仕事場ってこの近くだったの?
私は少し驚いたけど、そんなことは表に出さずに
「ふーん、そうなんだ。」
とだけ言った。
―よし、明日は病院を抜け出して、パパの仕事場見学をしよう
そう思うと、ワクワクしてくる。自然と笑顔になった。
「なんだ、嬉しいことでもあったか?」
不思議そうに聞くパパにはもちろん内緒。
「別に、なんでもないよ。」

もう退屈さはどこかに吹き飛んでいた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

囚人 紙飛行機 ~プロローグ~1

初投稿です。
囚人と紙飛行機が大好きなので、書いてみました。
広い心で読んであげてください。

閲覧数:341

投稿日:2010/04/29 19:35:19

文字数:438文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • rio39

    rio39

    使わせてもらいました

    春黄さん、はじめまして!りおです!えっと、春黄さんの小説、マンガの内容に、使わせてもらいますっ。歌詞にそってリンちゃんの気持ちがかけてて、すばらしかったです!続き、とっても楽しみにしてます!

    2010/09/25 10:11:38

    • 春黄

      春黄

      ありがとうございます!
      そんなに褒めて頂けるなんてびっくりです。
      続きも頑張ります!!

      2010/09/25 18:12:53

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