A1
プロステチュウトよ眠らせて
虚像に気付け マルキシストたち
「世間」とは何の事でしょう
人間(ひと)の営みとは何でしょうか
A2
ラヴ・レターで沸かした風呂や
「生きくれよ」なんて変な短歌も
寂しい君と出逢えたから
お気遣いは不要にございます
B1
恥の多い生涯を送ってきました
生まれて、すみません
さようならの代わりに
「君を誰よりも愛していました」
C1
私と君が触れ合う世界
ただ「悲しみの市(まち)」
夢より醒め けぶる喪失に
道化の華も 涙雨
年々歳々 いよいよ色濃く
私の眼には また道化の影法師
そして、否(いや)、それだけのことさ。
A3
汚(けが)れを知らないヴァジニティ
レッテル掻きはがしたDIAL(ジアール)と
神に問う あどけなき君の
無垢の信頼心は罪なりや
B2
恥の多い生涯を送ってきました
生まれて、すみません
さようならの代わりに
「君を誰よりも愛していました」
C2
私と君の漂う静寂(しじま)
心は伽藍堂(or伽藍堂の心)
煌めきに グッド・バイ
ひらひら まるで葉桜の散り様
もはや 人間、失格
人間でなくなりました
幸福も不幸もなく
ただ、いっさいが過ぎゆくだけ――
C3
私と君が触れ合う世界
ただ「悲しみの市(まち)」
夢より醒め けぶる喪失に
道化の華も 涙雨
年々歳々 いよいよ色濃く
私の眼には また道化の影法師
そして、否(いや)、それだけのことさ。
※参考、引用作品
『人間失格』、「道化の華」、「二十世紀旗手」、「遺書」、「グッド・バイ」、「葉桜と魔笛」、『晩年』
Le sinter du pitre
太宰作品を、これでもかと詰め込みました。
内容的にも、私のかけた迷惑の大きさを考えてみても、大問題作です。
・解釈
一番目は『人間失格』前半と、「道化の華」が主
A1
「虚像に~」
⇒葉蔵は思想は真にマルクス主義の信者ではなかったため
「「世間」とは~/人間~」
⇒葉蔵はこれらの疑問に生涯ぶつかり続けたのだと、私は思います
この疑問を表に悟られないため、『道化』という行為が生まれました
A2
「ラヴ~」
⇒葉蔵のある女性に言った冗談
「生きくれよ~」
⇒上記の女性に、心中失敗後に送られた短歌のこと
B
⇒サビではありませんが、この部分が最もこの歌詞の主軸になるのではないかと
(人間失格、二十世紀旗手、遺書より引用、参考)
C1
「夢より~/道化~」
⇒心中未遂から目覚めた葉蔵は、女性が死んだと知り、「本当に、いままでのひとの中で(中略)すきだった」女性を想い泣くという部分より
『道化』に生きて来た彼の悲しみを伺える部分に、このような表現を考えました
「また道化の影法師」
⇒「道化の華も 涙雨」の打ち消し。今後も『道化』に生きる彼を示唆
二番目は『人間失格』後半より
A3部分
⇒信頼心に厚い、ヨシ子について
ヨシ子に葉蔵との結婚後、(その信頼心につけこまれ)過ちが起きる
DIALとは催眠剤の品名
***
太宰先生(今回ばかりは敬称を)の作品には、多くの読者を引き込む文章が詰め込まれていて、目移りがします
今回入れることができなかったのですが、私が最も『人間失格』で好きな部分であり、人の心を掴む部分ではないかと思う文章があります
「そこで考えだしたのは、道化でした。
それは、自分の、人間に対する最後の求愛でした。」
今回の作品は、最初に縹緲さんの曲を拝聴し作り始めた歌詞の一部から始めましたので、
「私と君が触れ合う世界」から広げて作ったために、やや恋愛物の作品になるだろうと考えていましたが、最終的には、人間の営みや、「道化」、太宰の生き方にライトの当たった作品になったな、と
太宰の「道化」が、読者に対する精一杯のサービスであるとするなら、最後の求愛の在り様を、端的に愚直に詰め込んで表現したものとして今回の作品を捉えていただける方があっているのではないかと思えます
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ほら、こちらの此の岸
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ほらほら、あちらへ?
ほらほら、こちらに?
「ホラホラ、これが僕の骨――」
愛してる、だなんて
たやすく云うんだ人間は...『骨』 *
唄界
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B1(7.6.10 7.7 4.8)★☆
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A2(5.7 14)
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唄界
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②歌詞をすべてひ...「作詞は無理」じゃない 3分作詞クッキング【時短作詞講座】①作詞法編2/3
H-YASSY(やっしー)
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