僕は何のために歌うんだろう?


パラジクロロベンゼン

ただ僕は規則という鎖に縛られたくなくて、ただちょっと悪になりたくて。
ま、悪も正義もあんま変わんないけど。
僕は知ったけど。ただ意味も理解せずに答え求めても、その先には何もないって事を。
けどちょっとその先をもうちょっと知りたくて、僕は深夜家を飛び出して夜の街を走り抜け。
走ってたら自動販売機のそばに猫がいたもんで僕は現実逃避する事にした。
右手にコーヒー。左手に猫。ちなみにコーヒーはブラック。大人っぽいぜ、俺。
そして僕は猫に語りかけた。僕は何のために生きてんだろうね。猫がもちろん答えるはずもなく、見下した、というか軽蔑したような複雑な目で僕を見た。は、は、は。まあいいや。
飲めもしないコーヒーを飲み下して曇った夜空を見上げたんだ。今の僕に何ができるのかしら。募金?
慈善活動?もうそれすらわからん。
とりあえずわからない時は喚こうじゃないか!叫ぼうじゃないか!
それであの子は満足できるのかい。僕が規則を破ったら何か変わるのかい。

ああ誰でもいいからぶちまけたい!日々のストレスを正義盾に!
誰かが受け入れてくれたとしてもそれは偽善って事ぐらい知ってるけど。
じゃこの世の全ては所詮偽善なのかしら
じゃこの歌に意味はあるのかしら
・・ないだろうな
じゃこの歌に罪は?
ないなあ
じゃベンゼンに意味は
ない。
ベンゼンに罪は
罪はやっぱりベンゼンかな
僕の生きる価値は何?
そんなことを考えていたら左手の猫を池に落としてしまった。もう冷たくなってるよ・・・・。
もうなんだかムシャクシャして空になったコーヒー缶を投げ捨てた。(ポイ捨てはダメ)
そして僕は曇り空を通り越して闇に覆われた空を見上げた。今僕は何をしてる?分からない、何にも!
そんな僕を見て君は笑うんだろ?そして僕は君を突き飛ばすんだ。僕は正しくて君が違う。
さあ空も白くなってきたよ。このままどこかに消え去ろうじゃないか
君も一緒に
狂 い ま しょ う ?

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

パラジクロロベンゼン

中毒性って憧れます。

閲覧数:101

投稿日:2011/03/27 11:44:11

文字数:846文字

カテゴリ:小説

オススメ作品

クリップボードにコピーしました