投稿作品17作品
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ある一人の少女と戦い続けている。
散弾銃を手に取り、テレキャスターを背負う。遺言はちゃんと紙に書きつけてある。アンハッピーさ加減がお気に入りの遺言だ。そう長くはないであろう将来を考えていると、一発の銃声が響き渡った。
また、今日も始まった。
「戦場」には自分以外の姿は無い。
ここはかつて栄えた都市、...アンハッピーリフレイン
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その日は別にどうということのない、平凡な日だった。
暇つぶしに聞いていたラジオから、とんでもないことが流れ出すまでは。
どこかの国の大統領が泣きながら
「非常に・・残念なことですが、本日・・
地球は終わります。」
そう言うまでは。
ラジオ...ヘッドフォンアクター
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(non title)
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初音さん
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昔々あるところに「黄の国」という大きな国がありました。
その国の女王様はわずか14歳。とても乱暴で我侭でした。
気に入らない者は全てギロチンにかけてしまうのです。
女王様にたてつくものは誰もいませんでした。
「黄の国」には国土の五分の一を占める大きな森がありました。
森の東側には村があり、緑の髪をし...白ノ娘
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「愛されてたのは君じゃなくて僕自身さ」
君は出来損ない。屑、塵。
ね、君はそんな不良品だからさ、僕が導いて、ひざまづかせてあげようね。
紅い錆びた空に。
君は、ペテン師って知ってるかい。まあ簡単に言っちゃえば詐欺師の事ね。嫌われてるのさ。
はじめて僕が君の前に立ったとき、君はとても嫌そうな顔をし...ペテン師が笑う頃に
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突然だが私は女王である。
何か知らんが私は他の人から見たら
悪逆非道
らしい。
べつにキッツイ税を取り立てたり召し使いを発射台にしてロケットを飛ばしたり、そんなことちっともしてないのに、悪逆非道なんだそうだ。
まあちょっとは高級品を衝動買いしちゃったりしているが。
「リンー。ちょっとこっち来てー。」...明るい悪
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ネコミクはネギ食えないよ
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コンチータ様。
今日のメニューは特別製にてございます。
このお世辞にも綺麗とはいえない館。
そこのコックとして俺は働いている。
そして14の子供が召し使いとして働いている。
なにこのパラレルワールド。
ちょっと前街をふらふらさまよってたら
「ねぇねぇそこのお兄さん。この館で働いてみない?」
と、金髪...悪食娘コンチータ うだつの上がらないコック
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わたしは今日も転がります。
私を見つけるために。
届かない夢に頭が騒ぐ。
押さえつけて、掻き回して、掻き回して・・・。
私を見つけるにはたくさんのわたしの中を探して私を見つけねばならない。
まるで間違い探しだ。
陽炎のような私が囁く言葉に意味を奏でながら。
失敗すれば、回る。
私が囁いた。
「もう良...ローリンガール
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くたばれPTA
私の学校は不良の溜り場だ。不良とは少し違うような気もするのだが。
皆髪は染めるわ教科書失くすわ落書きするわ・・・。
もちろん私だって例外ではない。
髪は鮮やかな緑に染め、先月科学と数学の教科書を失くした。
皆がやりたいことは大人からは文句を言われる。
大人の理不尽な答えを受け入れる筈...くたばれPTA
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リグレットメッセージ
町はずれの港に私は来ていた。
もう夕方だから辺りに人はいない。
昔、祖母から教えてもらった密かな言い伝え・・・
「あの港の言い伝えを知っているかい?」
「言い伝えなんてあるの?」
祖母は少し微笑んで言った。
「ボトルメッセージってあるだろう?あれみたいに瓶に願いを書いた羊皮紙を...リグレットメッセージ
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悪食娘コンチータ、といったってやっぱり限界がね・・・
「・・・うぅぅぅぅ・・・・」
やっぱりあんな物を食べるんじゃなかった・・・
「どうかされましたかコンチータ様。」
「あぁ・・・ちょっとお腹を・・壊したのよ・・」
どうやら昨日の金属盛り合わせがいけなかったらしい。
私がいくら悪食と言われていても所...コンチータ様だって所詮人間
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僕は何のために歌うんだろう?
パラジクロロベンゼン
ただ僕は規則という鎖に縛られたくなくて、ただちょっと悪になりたくて。
ま、悪も正義もあんま変わんないけど。
僕は知ったけど。ただ意味も理解せずに答え求めても、その先には何もないって事を。
けどちょっとその先をもうちょっと知りたくて、僕は深夜家を飛び...パラジクロロベンゼン
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主よ、
もうすぐこの国は滅びるでしょう
怒れる国民達の手で
これは報いなのでしょうか
僕はあえてそれに逆らおうと思います
もう、現実など見たくもないのです。
そろそろこの国も潮時なのだろうか。
国民の飢えと不満は日々高まるばかりだ。今日も城の窓から聞こえるのは赤子の泣く声、食べ物を欲しがる声。
正直...悪ノ召使 三章と最終章
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嗚呼、ついにこの時が来てしまった。
二度しか会っていないのに、もうお別れなんだね。
今日で終わることを君は知る由もないんだろうね。
僕は心のなかでそう思った。
戦火のなかで逃げ惑う緑の髪の女たち。その中に君はいたんだよ
とっても綺麗。ああ、こけてしまった。
君の背後に立った。君はとても怯えた目でこち...悪ノ召使 第二章