リグレットメッセージ

町はずれの港に私は来ていた。
もう夕方だから辺りに人はいない。

昔、祖母から教えてもらった密かな言い伝え・・・

「あの港の言い伝えを知っているかい?」
「言い伝えなんてあるの?」
祖母は少し微笑んで言った。
「ボトルメッセージってあるだろう?あれみたいに瓶に願いを書いた羊皮紙を入れて海に流すんだ。」
「どうなるの?」
「時間はかかるかも知れないけど願いが叶うんだ。」

弟は、私の身勝手で殺されてしまった。
大切な人を自分の手で殺してしまった。
大切な君、もういないから・・・。
この海に私の思いを届けてもらうの。

流れてゆく願いを込めたメッセージ
涙と後悔の海に思いは流れてく
思いは水平線の彼方に静かに消えてく

何故か言葉が溢れてくる。
君に最後まで言えなかった。
「もしも生まれ変われるならば
              」
ありがとう。
レン。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

リグレットメッセージ

閲覧数:79

投稿日:2011/06/20 17:32:55

文字数:394文字

カテゴリ:小説

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