空のように綺麗な色をした
君の制服のスカートは
雨に濡れたせいか
青く濃く変色していた
髪はびっしょりで
頬には雨か涙か分からない跡が二つ
『君のせいだ』って響く教室はー
笑顔だけが取り柄だった
あの笑顔はもうどこにもない
『あの子』が乗ってきた僕の背中は
今では何故かとても軽い
『あの子』と君を見捨てた僕は
後悔だらけでとても重い
未だ帰れずにいる僕の前に現れた君のその目は
死ぬ寸前の『あの子』そっくりだー
ずぶ濡れで 溺れてる
色も全て抜き取られて
泣き崩れた君の隣を通してはくれないか
分からなくて 分からなくて
その冷たい体に熱はない
僕を責めるためだけに生きてるようで
その目を見れなかったー
涙なんて見たこと無かった
あの時が初めてだった
『あの子』の熱が伝わった背中は
思い出と共に空っぽだ
『あの子』の涙を取り込んだ心は
思い出と共にいっぱいだ
君が泣いて叫んで声を嗄らし訴えているその目は
『あの子』の最期を綺麗に映すー
白い肌が 寒さで
青白く震える
裏返しの言葉は聞きたくないよ
忘れたくて 出来なくて
その閉じた唇に色はない
僕らあの頃には戻れないんだって
逃げて残した『ごめん』ー
僕も傘をさして 雨の中
一人で帰ろうか
冷たい服も 震える指も
君より幾らか温かいから
今も離れない
『あの子』の咽びも 君の叫喚も
雨音で遮ってしまおうー
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