なんだかお腹が痛いので
丸い形を組み上げた
まあるくまあるく根を張って
私はここより底に居る

頬を割るほど凍えてた
三つ指過ぎての下り坂
縣(あがた)に組まれたヒイラギに
まあるい盆がゆうらりら

くんずほぐれつ糸引いて
床板したたる蟲の息
克々(かつかつ)かつりと爪が掻く
私の腹が床を掻く


なんだかお腹が痛むので
丸い形を汲み上げた
まあるくまあるく鼓を打って
私はここまで下に居る

蝶番の外れから
三つ目の螺子さん左様なら
勾玉描いた赤翡翠(あかひすい)
何を吞もうか着たいのか

ふりみふらずみ傘閉じて
戸口にとどまる蟲の声
克々(かつかつ)かつりと爪が掻く
私の花が床を掻く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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母胎縁起

始まりから終わりまで。終始輪っかのよくあるお話。

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投稿日:2022/10/15 02:23:06

文字数:296文字

カテゴリ:歌詞

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