煙る桜の 海の下
紅染まる 夢を見る
あなた愛しと 呼ぶ心
氷の爪が 掻き毟る
二人の部屋で 唯、独り待つ
まるで底なし沼の闇の中
あなたはきっと、知らないでしょう
あなたが奪ったわたしの心
返して欲しいと 嗚呼、願うのは
“我侭”と人は呼ぶのでしょうか?
あなた憎らし されど恋しく
羽根を裂かれた わたし風車
あなたに愛を 告げられた
桜の海も 色褪せて
あなた愛しと 呼ぶ心
真緋の痕 濡れ臥した
たった一房この胸の奥
咲き誇るその彩は仄暗く
夜露で隠して仕舞いましょう
わたしからは言えないから、どうか
お願い……“嫌い”と 嗚呼、切り捨てて
全てを終わらせてしまいたい
あなた憎らし されど切なく
嘆く鏡合わせの 風車
―――――*―――――*―――――*―――――*―――――
<A>
けぶるさくらの うみのした /7+5
くれないそまる ゆめをみる /7+5
あなたいとしと よぶこころ /7+5
こおりのつめが かきむしる /7+5
<B>
ふたりのへやで ただひとりまつ /7+7
まるでそこ なしぬまの やみのなか /5+5+5
あなたはきっと しらないで(しょ)う /7+7
<C>
あなたがうばった わたしのこころ /8+7
かえしてほしいと ああねがうのは /8+7
わがままとひとは よぶので(しょ)うか /8+7
<サビ>
あなたに くらし されど こいしく /4+3+3+4
はねを さかれた わたし かざぐるま /3+4+3+5
<A>
あなたにあいを つげられた /7+5
さくらのうみも いろあせて /7+5
あなたいとしと よぶこころ /7+5
あかいきづあと ねれふした /7+5
<B>
たったひとふさ このむねのおく /7+7
さきほこる そのいろは ほのぐらく /5+5+5
よつゆでかくし てしまいま(しょ)う /7+7
<C>
わたしからはいえ ないからどうか /8+7
おねがいきらいと ああきりすてて /8+7
すべてをおわりに してしまいたい /8+7
<サビ>
あなたに くらし されど せつなく /4+3+3+4
なげく かがみあ わせの かざぐるま /3+4+3+5
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