ぱち、と目が覚めた。私は身体を起こした。

「・・・ねぇ、カイト」


「何ですか、マスター」


にこにこと何やら嬉しそうなカイトを見て、

「なーんで、いっつも起きたら私の横にいるの? なんか寝てる間に変なことされてそうで、恐いんだけど」

抗議(?)する。

「え? だめなんですか」
カイトの青い目が、少し揺れる。

「うん。だめだけど」
私は気にせず、即答してやる。


「・・・うー、・・・夢何見ました?」


微妙に話題を逸らしてきたなとか思いながら、

「えっとねー、ライオンに襲われる夢見たよ」


「・・・・ぇ!?」


あ、なかなか見れないリアクション。私はカイトを見つめる。

「・・・というのはうそで、実は何にも見てないよ」

「あ、・・・そうだったんですか。なんだかほっとしました」

「でも、車の衝突事故なら見たことあるよ。これは、ほんと」


「ええっ!!? ま、マスター大丈夫だったんですかっ!??」


「大丈夫じゃなかったら、ここにいないよ。それに、あくまで夢の中の話だからね」

「そうですね。・・・夢、ですか・・・」

なんだか淡くカイトは微笑んだようで、私は慌てて、


「じ、じゃあ、顔洗ってくるから!」


急いで部屋から、逃げ出したのだった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

私とカイトの回想記。(6つ目・夢と冗談)

こんにちは、もごもご犬ですこんばんは!
本日2度目のマスカイです><

ちなみに、本文に出てくる夢の中での車の衝突事故。あれ、ほんとに見ました(笑)

次回は亜種コラボ投稿したいです・・・お楽しみに!><

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投稿日:2010/09/12 11:29:20

文字数:547文字

カテゴリ:小説

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