運命を感じたから一緒にいたのに

俺は、ちゃんと愛を捧げたはずだった

なら、

この朝はなんなんだ?


≪Cinderella in the hand of the prince≫


『王子様、シンデレラ様がいません』

その声を聞いたのは、廊下での出来事だった

嘘だろう

そんなはずはない

俺たちは運命という名の赤い糸で結ばれているはずなんだ

「なにを言っている、どうせお手洗いかなにかだろう」

『…違います、王子様。本当に消えてしまったのです』

本当?

その自信はどこから出てくるんだ

俺たちの絆を知らないだろう、君は

「証拠でもあるのか」

『はい…手鏡や櫛、キャリーバッグなどがなくなっています』

…!?

今なんて言った…?

「誰かに誘拐されたんじゃ…」

『いえ、あの、非常に申し上げにくいことでございますが…婚約指輪が、置いて行ってありますので、、、』

嘘だろう

嘘だろう

嘘だろう嘘だろう嘘だろう嘘だろう嘘だろう

その先を言うな

言うな

その先を聞いたら

俺は狂ってしまいそうだ

シンデレラ…

俺の可愛いシンデレラ…

シンデレラシンデレラシンデレラシンデレラシンデレラ……

「あぁああぁぁぁァァァァァァァァ!!!????」


死にそう

死ねる

何故

「今すぐ連れ戻せ、探すんだ」

『しかし…そうするとシンデレラ様がいないことが民衆にわかり、支持率がさらに低下しかねません」

ぁぁ…

支持率?

そうか、下手したら俺は政治を知らない若者にしか支持されていないんじゃないかってぐらい低い

今…それをさらに下げるわけには…いかない……

シンデレラと式を挙げただけで「汚れた庶民となんて」と、隣国からはかなりの反感をかった


そして貴族の間でも俺の評価は落ち、今では顔で保っている状態だ

最近はシンデレラのことを憎む者も現れる始末

シンデレラが行方不明なんて知られたら…

「何故だ、何故なんだ、ぁぁ…」

『…王子様、 シンデレラ様を探すにはシンデレラという名前ではおそらく見つからないでしょうし、シンデレラ様の身の危険が高まるだけでしょう』



「シンデレラはシンデレラ…だろう?」

『王子様、”シンデレラ”は、ドイツ語で”灰かぶり”という意味なのです。なので本当の名はシンデレラではない確率が非常に高いです』

「ならなんという名なのだ」

『それが…誰もわからないのです』

「お前…知っていたのか?シンデレラは本当の名ではないことを」

『いや、最初名前に違和感を感じましたが王子様がシンデレラと呼んでいたのでそちらが本当の名かと』

俺は…

俺はなんて馬鹿なんだ

「もうなんでもいい、探すんだ。探すんだ、探して見つけるのだ」

『…承知しました』

ドイツ語…

勉強しなかったつけが今くるなんて…

シンデレラ…シンデレラ……


絶対になんとしてもシンデレラを取り戻す

シンデレラは俺の”モノ”だ

絶対誰にも渡さない

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

≪Cinderella in the hand of the prince≫3

…頑張って続いてる……はず!!

ルカさん誕生日おめでとうございますテキスト書けなくてすいません受験終わったらぞんぶんに祝うよ!!!!

…兄さん、それはね、嫉妬って言うんだよ……?
それは、勘違いって言うんだよ……?

ちなみに兄さんの支持率は十分の1にも満たないです(´へωへ`*)
何をやってるんですかね…?(黒笑

閲覧数:394

投稿日:2014/02/03 20:28:52

文字数:1,266文字

カテゴリ:小説

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