きっと私はツギハギだらけで
ガタガタの立ってるのもやっと
そんな私に走り続けろとか
あんたどんだけSなのよ

きっと私はMなんかじゃない
いやいや寧ろ絶対だ そうだ
なのになんで私はさ
走りだしてんの

なんでさ


走っていれば理由もわかると
立ち止まってるあんたが言うが
ならあんたも一緒に走ってよ
やだよって笑顔で言わないで

きっと私は苦労性で
いつも疲れてばっかだな だけど
なんでだろうか嫌じゃないんだ
…私はMなんかじゃない

走って走って走って
躓いて転んでバラバラ
心もさ
痛くて辛くて苦しくて
なのに
あんたは未だに走れって


いつまで走り続けるの?
あんたは止まったままなのに
いつまでたってもあんたの姿が
見えて見えて

何がどうなってるの?
あんたの足が見えないや
いつまでたってもあんたの姿が
霞んで歪んで

もうどうでもいいや


目玉は何処かに落としたし
腕なんてなくなっていた
片足も千切れちゃって
もう立つ事も出来なくなった

こんな姿になったって
あんたはまだ言うんだろう
走り続けろなんて
もう無理なんだよ

ねぇ

片目で見えた後ろには
あんたの姿がなかった
私はついに前に進めたが
これ以上は無理なんだ

だから

早く迎えにきてくれよ
声くらいは届く距離
叫んでみようと声荒げ
気づいた

手があるや


どうして

ツギハギだらけの体だったのに
なくしたはずのこの腕も 目も
足だってちゃんとくっついていて
縫い目もなくなっていた

ねぇ

後ろを振り向いた時
あんたの笑顔が見えたんだ
ツギハギだらけのその体で
嬉しそうに手を振ってた


赤いペンで
腕に線を書き
天を仰ぐ

あんたと揃いだよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

ツギハギだらけ

あんたと私でツギハギだらけ

閲覧数:73

投稿日:2013/10/01 12:45:03

文字数:787文字

カテゴリ:歌詞

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