「―え」
思わず、言葉に詰まる。何故なら彼も、全く同じことを考えていたからだ。
姉の表情は固い。こちらを見ず、彼女は問うた。
「レン・・・これまでのあたし達って、まるで”ヘンゼルとグレーテル”見たいだったじゃない?」
―リンも気付いていたか
複雑な心境のまま、彼は首肯する。
「ああ。だけど、俺達はきっと帰れる。捨てられたわけじゃ―――」
「違うの」遮る、声。
「そんなこと、分かってる――」
否定していても、不安なのだろう。分からない訳が無い。
彼女は彼の双子の姉なのだ。
だから、彼は笑う。姉の、リンの不安など吹き飛ばせるように。
「だよな~。だって童話でだって、最後には家に帰れてるじゃんか」
「―――」
その言葉に、姉は気付いた。
自分の不安をかき消すため、弟は冗談めいた口調でそう、言ったのだと。
だから、答えるように笑う。
「うん・・・!ありがとう、レン」
「へっ・・・べつにぃ」
照れ隠しのように鼻を掻き、微笑はやがて重なる。
「「っふふふ・・・はははははっ」」
楽しげな、けれどどこか危うげなそれは、唐突に止んだ。
二人の表情は、どこか冷徹ともいえるものに引き締まる。
「あれが魔女の家なら」
「私達がやるべきことは、一つ」
視線が交錯し、思うことは一つだった。
「帰ろう」
「母さん父さんのところへ」
「「だから―――」」
悪い魔女を、やっつけよう。
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