ざああっと風が吹く。
それと同時に制服の裾と綺麗な緑の髪がなびき、いっそう綺麗に見える。

「グミ、何してんの?」

「あっ、待って!」

「サクラ?」

「うん、もう少しで咲くでしょ?」

「…そうだな。」

「グミヤはさ、サクラ、好き?」

グミヤと言われた少年は一瞬寂しそうな顏して、それから笑った。

「…好きだよ。グミと同じくらい。」

「それってあんまり好きじゃないでしょ。」

グミは笑って桜を見た。

「桜も悲しいな。」

「なんで?綺麗だよ?」

「だって、すぐに枯れちゃうじゃん。少ししか生きられないんだから。」

「それは、桜の一生なんだよ。私達の一生と同じ。儚くても綺麗に咲けるんだもん、とってもいい花だよ!」

「…そうだな、桜みたいなのも…いいかもな。」

「ねぇ、桜咲いたら一緒に見ようよ!!」

「え…うん、そうだな。」

「約束ね!」

「ああ、約束な。」

そういって2人は唇を重ねた。


その2週間後、グミヤは息を引き取った。

「グミヤっ!!なんで…?どうしてぇっ!?」

狂ったように泣くグミに、医師がそっと言った。

「…ガン…でした。」

グミヤは、自分が死ぬことを知っていた。それでも、治療をせずに残り少しの時間を過ごそうと決めたらしい。

「っ…グミヤぁっ…」

グミは無我夢中で走った。
「グミヤ、桜…散っちゃうよ…?あの時はまだ咲いてなかったのに…。ねぇ…一緒に桜見るって、約束したよね…?『約束な』って、言ったよね!?」

ざああっと、あの時のように風が吹く。
桜の花びらは風に吹かれて飛んでいくのに、グミが流す涙は下に落ちていく。

「グミ、」

「!?グミヤ!?ねぇ、グミヤどこにいるの!?」

「グミ、俺幸せだったよ。グミのおかげでとても幸せだった。」

「やだっ!!グミヤがいないと私幸せじゃないっ!!」

「俺はずっと傍で見てるよ。グミの隣にずっといる。そこは俺の特等席な。」

「グミヤ…」

「だから、泣かないで。俺、桜のように生きれたかな?」

「っうん、綺麗に咲いてたよ!」

「そっか…。じゃあグミも桜みたいに生きてね。」

「グミヤ…。」

それからグミヤの声は聞こえなくなった。


「あ、桜。」

グミヤが死んで一年がたった。

「グミヤ、私、桜みたいに生きてる?グミヤのように生きてるかな?」

「生きてるよ」

「グッグミヤ!?」

「俺はグミヤじゃないよ。」

「なっ…なんだ~」

声も容姿もグミヤそっくりの少年。

「そのグミヤって人の話、聞かせてもらえる?」

「は…はいっ!」



この続きはまた別の話。



この作品にはライセンスが付与されていません。この作品を複製・頒布したいときは、作者に連絡して許諾を得て下さい。

サクラとナミダ

なんか桜な話をと書いてみました!!

グミヤ殺してゴメン。
それと駄作でゴメン。

なんかリクエスト募集中!!

閲覧数:233

投稿日:2011/04/09 19:47:20

文字数:1,106文字

カテゴリ:小説

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  • 魔熊

    魔熊

    ご意見・ご感想

    良い話や(T-T)
    グミヤ、何かエライな。
    文才あるなぁ。
    オリジナルを書けるって、羨ましい。

    2011/04/09 22:15:40

  • 檸檬飴

    檸檬飴

    ご意見・ご感想

    読ませて頂きました(*^^*)
    グミ可愛い。グミヤカッコいい。
    オリジナルですよね。
    いいね、文才が羨ましい。

    アドバイスですが、会話文がちょっとごちゃごちゃになってしまうところがある気がします。
    話し方をもう少しかえたらどうでしょうか?

    あくまで私の勝手な意見なので、無視してくれても構いません。すみませんでした。

    リクエスト、考えておきます。
    長々とすみませんでした。

    2011/04/09 20:01:37

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