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何ごとも変化していくのは仕方のないことだと思う。
私が住む町は都会とは遠くかけ離れた小さな町だが、気づけば変わっているものが多くある。
例えば、小さい頃よく行っていた、お世辞にも品揃えがいいとは言えない本屋さんや、大好きなおばあちゃんがいた駄菓子屋さん。
一面に広がっていた畑や田んぼも今ではいくつも...木の下で
甘菜
「カイトさん」
俺は、現世に戻りカイトに会いにいった。
「グミヤか、戻ってきたのか?」
「もう、こんなことやめてください。 どうせメイコさんのためなんでしょう?」
カイトは顔を歪め、俺を睨みつけた。
「お前に何が分かる?お前に……」
今にも襲い掛かってきそうなカイトを、ある声がピタリと止めた。
「カ...Bloody Girl 17 【完】
甘菜
俺の時は、姉が死んでから止まったままだった。
姉のいろはが暴走した仲間を止める最中に、犠牲になってしまったあの日から。
それからの俺は、まるで中身が全て空っぽになってしまった、ただの殻でしかなかった。
自分自身が消えてしまえばいいのに、と何度も思った。
そしてある日、それを見かねたルカ姫様が俺をグミ...Bloody Girl 16
甘菜
「あの、お話って……?」
「……、あなたにやってもらいことがあるの。」
そう言うミクさんの表情はいつもの余裕そうなものとは違う、どこか深刻そうな表情だった。
思わず私も身構える。
一体、何を言われるのだろうか。
「まず私のことを話すわ。 私、もともとこの城の研究者なの」
やっとミクさんが白衣を着てい...Bloody Girl 15
甘菜
昨日、夢を見た。
今までに会った女子が一斉に俺に告白してくる夢。ハーレム?そんな安易なもので済むならそれでよかった。
ただ普通と違うのは"全員グミだった"という点だ。これを聞いたやつは『好きな子に告白された』と思うだろう。でもそれは少し違う。だって、彼女は、
十面相、なのだから。
そういえば彼女が...【私(君)の中の】十面相Ⅵ【住人は】
姉音香凛
「ぐみ、落ち着いた?」
「うっ、うん...」
涙が止まったとたん、なんだか恥ずかしくなった。
そして泣いた後の疲労感が私を襲う。
「ぐみ、体は大丈夫?」
「えっ、うん?」
「そっか、よかった...」
屈託のない笑顔に私の胸が強く締め付けられた。
グミヤのほうが酷いケガを負っているのに、私の心配ばかり...Bloody Girl 14
甘菜
「あの…その…グミさんのことずっと前から見ていて一生懸命なところも、頑張り屋なところも、すごくかわいいなって思って…だから、あの…僕と付き合ってください!!!」
3月19日、人生初めての告白をされる―――今日の日記のタイトルはこれに決定だな。
私は人差し指にまかれためくれそうになって...【香凛へ】 重ねた言葉 【誕プレ遅刻すまぬよ←】
紅華116@たまに活動。
グミが深刻そうな表情かつ、緊張した雰囲気でチラチラと俺――グミヤと目を反らしつつ見てくる。
反らしていた目が合った瞬間、グミの肩がピクッと跳ねて頬が真っ赤に染まり、パクパクと何か言いたそうに口を動かす。
―――言いたい事があるならさっさと言っちゃえばいいのに。
そうは思うが、ここは流石天ノ弱と言うべ...【天ノ弱番外編】はんたいことばの愛を大嫌いな君に【4/1ネタ】
芽莉沙
メイコさんの部屋を出て、私はもっと広い部屋へつれていかれた。
どうやらお母さんの部屋らしい。
綺麗な花や、よくわからない絵画が飾ってある。
「座って。」
花の模様の高級そうなソファーに座った。
フカフカのソファーに一瞬心が弾んだけど、すぐ気持ちは切り替わってお母さんをジッと見つめた。
できることなら...Bloody Girl 13
甘菜
注意書き
これは、拙作『ロミオとシンデレラ』の外伝です。
クオの視点で、三年に進級した春頃の話です。
よって、本編を第六十話【わたしは夢に生きたい】まで読んでから、読むことを推奨します。
【クオの憂鬱】
基本、高校では昼休みに昼食を取る。無味乾燥な授業の合間の、憩いの一時。多分、大抵の奴...ロミオとシンデレラ 外伝その十七【クオの憂鬱】
目白皐月
2月6日。時刻は14時30分。今にも雨が降りそうな曇り空。
こちら、とある公園の西入り口。
「遅いなぁ・・・」
一人の少女がベンチに座って、ぼんやりと青く澄んだ空を見上げて呟いた。
一方、こちらはとある公園の東入り口。
「遅いなー」
一人の少年がベンチに座って側に居る鳩と戯れていた。
ひとつの公園に...【誕プレ小説】公園の罠【Dear 希来】
姉音香凛
気づいてみると、その事実はなんとも単純で……でも、だからこそ、俺は対応に困ってしまった。
リンのことが気になっていたのも、自分の活動にリンを巻き込んだのも、自分らしくないと思いながらもリンの力になろうとしたのも、リンに抱きついたコウにどうしようもなく腹が立ったのも、何かある度に触れたり抱きしめた...アナザー:ロミオとシンデレラ 第四十六話【マイ・シンデレラ】
目白皐月
わたしたちは、残りの昼休みの間中、結局ずっと一緒にお喋りをしてしまった。躍音君は、風邪を引いてお休みらしい。
その時に教えてもらったのだけど、グミちゃんは中学入学時に、今の住所に引っ越して来たのだそうだ。そして馴れない土地な上に、もともとの方向音痴が加わって、迷子になってしまい、途方にくれている...ロミオとシンデレラ 第五十一話【恋はハートが決めるもの】後編
目白皐月
あれ以来、レン君はわたしに、CDや本を貸してくれるようになった。少し後ろめたい気持ちはあったけれど、わたしは好奇心に勝てず、そういったものを貸してもらった。今まであまり聞いたことのなかった音楽や、読んだことのなかったタイプの本。世の中には色々なものがあるのだと、改めて気づいた。
お返しというわけ...ロミオとシンデレラ 第五十一話【恋はハートが決めるもの】前編
目白皐月
グミヤが私を見てくれないのは何でだろう…。
辿り着いた結論。
“そうだ、グミヤのレンズを新しくしてしまえばいい”
―――あなたの視界に、私を入れててみせる。
ちゃんとした結論にはならなかったけど、これで何かが変わるなら…。
【シリョクケンサ Ⅱ ~自己解釈~】
「つ、追試ですか?!」
自分で聞いても...シリョクケンサ Ⅱ 【自己解釈】
芽莉沙
君はあと何人いるのだろうか。何人いたとしても結末はただひとつ。俺はその中から一人だけを選ばなければいけない。当然残りのグミは悲しむだろう。でもそんなグミを俺は見たくない。だとしたら結論は――――
【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
俺が遅刻ギリギリにもかかわらずにそんな事を考えつつ、待ち合わせのカ...【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
姉音香凛
『可愛くないなお前は!』
彼氏のグミヤと喧嘩したときに言われた言葉。
私はショックで言い返す気にもなれず、1人泣きながら家路を歩いていた。
喧嘩の発端はグミヤの
『ミクって最近綺麗になったよなー』
という言葉。
確かに親友のミクは可愛くて性格が良くてみんなの人気者。
だけど、彼女の前でそんなこと言わ...喧嘩するほど
禀菟
また、土曜日がやってきた。憂鬱でもあり、楽しみでもあり、様々なグミに胸がしめつけられたり、その一方でグミに惹かれている自分もあったり。色々なグミに会ってから俺の人に対する見方が変わった、気がする。例えば、色々な視点で人を見るようになった。いつもは個人の視点で見てる人を複眼の思考で見るようになったとか...
【私(君)の中の】十面相Ⅳ【住人は】
姉音香凛
星音高校南校舎の1階にある小さな売店。
お菓子が豊富に置いてあり、生徒には人気がある。
「はい、お釣りね。」
「ありがとう。」
少女、グミは売店のおばさんにニコッと微笑んでレジ袋を受け取った。
小さくスキップをしながら長い廊下を渡る。
フンフン、という可愛い鼻歌と、レジ袋のシャカシャカという音。
レ...レモンの香り
甘菜
ねぇ、君は片方の偏った見方でしか私を見ようとしない。
視力検査の時の様に、左眼は遮眼子で隠してる。
隠した方の左眼にはどんな私が映るの?
開いた方の右眼だけじゃあ、
本当の私は見えないでしょ?
それとも―――君はわざと本当の私を知ろうとしないの?
もっと、踏み込んできてよ…
【シリョクケンサ ~自己...シリョクケンサ Ⅰ 【自己解釈】
芽莉沙
*土曜日*
「まだか・・・?」
実は俺は待ち合わせの時間の一時間前にカフェに来ていた。一番目、二番目と人格の違うグミを見てきたが、明らかに俺は彼女に惹かれていた。
「遅い・・・」
と、言ってもまだ30分ほど前なのだが。『四番目はどんな人格なのだろう・・・?』と、俺は密かに期待していた。
「グミヤ・・...【私(君)の中の】十面相Ⅲ【住人は】
姉音香凛
*次の土曜日*
ついに三人目のグミと会う日がやってきた。この日を複雑な思いで待っていた。楽しみでもあり、胸が締め付けられるようでもあった。それでも、二番目のグミを見た時、俺は少しだが彼女に惹かれていた。
「ぐううううみいいいいいやああああああああああ!!!!」
【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
...【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
姉音香凛
*グミ*
「好きっ!」
私は自分と幼馴染にして、外見までそっくりなグミヤにそう告げた。 俗に言う〝告白〝というやつだ。まぁ、「両想いかもしれない」と、いう恋をしている女の子独特の思いを持って言ったのだが・・・ 例え、両想いだとしても、付き合うのは無理だろう。
なぜなら私は―――
『十面相』
なのだか...【私(君)の中の】十面相【住人は】
姉音香凛
とある日の昼下がり。
「マジで~!」
「本当だよwキモイよねw」
私、グミと会社の同僚でもあり、昔からの親友であるミクは、会社の食堂の一角で、
とりとめのない会話に花を咲かせていた。
「あ!グミ!もうこんな時間だ~!」
ミクがふいに立ちあがり、時計を指差して叫ぶ。
時計の針は後数分で午後1時を指そう...巡り廻るナイフの物語 第2章「嫉妬する女」 第1話
苺ころね
僕がずっと前から思ってる事を話そうか。
ずっと前から思ってたけど、ずっと言えなかった言葉。
「ねぇ、僕はずっと前から、いや、今でもグミヤの事―――…」
【はんたいことばの愛のうた 4】
「好き、だから…」
小さく呟いた言葉。
それは、ゆっくりと屋上の風に乗っかって―――、
「え…と、」
…グミヤの耳...はんたいことばの愛のうた 4
芽莉沙
「は~・・・。」
「おいグミヤ、どうしたんだよ?
ため息なんてついちゃってさ。」
レンはどこか面白げに尋ねた。
それを察しながらもイヤイヤ答える。
「俺は今、失恋中なんだよ。」
「なにそれ、誰にだよ?」
「んっ。」
指をさした先には、陸上部員にタオルを配っているグミ。
ほほ~う、とニヤつくレン。...勘違いのその先は、
甘菜
「もう会わないようにしよう」
俺がそう言った瞬間の君の顔。
目を見開いて、その目からは今にも涙が零れでそうだった。
その目で真っ直ぐに見つめられるのは辛く、俺は足早にそこから逃げ出した。
あぁ、俺は、グミよりずっと、
―――天の邪鬼で弱虫。
天ノ弱、なんだ。
【はんたいことばの愛のうた3 -グミヤv...はんたいことばの愛のうた 3 -グミヤver.-
芽莉沙
僕がずっと前から思ってる事を話そうか。
姿は見えないのに、言葉だけ見えているんだ。
―――君の噂話。
新しい彼女が、出来たって。
ねぇ、それって本当?
僕の事は、もう綺麗さっぱり忘れたの?
「僕は君の事なんか忘れたけどね。」
【はんたいことばの愛のうた】
なんて、グミヤに吐き捨てた言葉にチクリと胸が...はんたいことばの愛のうた 2
芽莉沙
僕がずっと前から、思っている事を話そうか。
友達に戻れたら、それ以上僕はもう望まないさ。
君が、それでいいなら…
これは、嘘つきの僕が吐いた――――
【はんたいことばの愛のうた 1】
今日の天気は、突き抜けるような晴天。
なのに、僕の中は土砂降りの雨。
グミヤと、別れた、から。
―――きっかけはグミ...はんたいことばの愛のうた 1
芽莉沙
「はいっ、OK!!」
その合図で私はヘッドホンを外す。
何年も歌ってるけど、やっぱり疲れる。
少し背伸びしながら、スタッフさんにお辞儀して部屋を出る。
「あーあー・・・。」
その日は、少し喉が痛かった。
「お疲れ、グミ。」
「あっ、グミヤ。」
差し出されたタオルを受け取って、汗を拭く。
グミヤの匂い...ある日のお話
甘菜
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