【私(君)の中の】十面相Ⅲ【住人は】
投稿日:2011/11/13 15:02:34 | 文字数:2,672文字 | 閲覧数:579 | カテゴリ:小説
十面相すりー。
さて、今日までに完結するのでしょうか・・・?
一応ストーリーとしては7番目のところで苦戦中です←
自分の無知さに絶望しt・・・(((
このままずっとグミヤくん視点でいいかな・・・?
いや、グミちゃんの視点もいるのかな・・・?
分からないな・・・? 誰か教えてくれっちょ←
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ない ない 未来などない♪
by香凛
*土曜日*
「まだか・・・?」
実は俺は待ち合わせの時間の一時間前にカフェに来ていた。一番目、二番目と人格の違うグミを見てきたが、明らかに俺は彼女に惹かれていた。
「遅い・・・」
と、言ってもまだ30分ほど前なのだが。『四番目はどんな人格なのだろう・・・?』と、俺は密かに期待していた。
「グミヤ・・・?」
・・・グミが俺を呼ぶ声が聞こえた気したのだが、気のせいなのだろうか。あぁ、これもグミへの期待からくる幻聴なのだろうか。
「・・・グミヤ。」
あぁ、今度は幻覚まで見えてきたようだ・・・。俺を呼ぶグミの姿が見えてきた・・・・。
「グミヤ!!」
・・・どうやら幻覚や幻聴などではなかったようだ。周りを見回してみると実際にグミが俺を正面から直視していた。
「グミ・・・なんでまだ30分も前なのにいるんだ・・・?」
俺はグミに問うと、グミは、
「・・・別にグミヤに早く会いたくて早く来たわけじゃないんだからねっ!」
と、真実を言ってしまっている。
「へぇー早く会いたかったんだ?」
「そ、そんなわけないじゃない!!」
【私(君)の中の】十面相Ⅲ【住人は】
なるほど・・・。四番目のグミは〝ツンデレ〝というやつなのか。
「そっかそっかぁ・・・じゃあ、とにかく座ろうか?」
よく考えてみると、俺とグミはずっとカフェの入り口の前で会話していた。
「・・・それもそうね。座りましょうか。」
二人分の席をとり、お互いに向かい合って、座った。よく見ると店員は不思議そうな顔をしている。きっと、『同じ二人が毎回土曜日にカフェに来る理由』を探しているのだろう。と、思ったら今度はなにやらにやにやしている。これもすぐに理由が分かった。この店員はきっと俺達をカップルと解釈したようだ。そしてにやにやしながら注文をとった。
「ご注文は何にしますか?」
俺はとりあえず、
「ミルクティーを一つ。」
と、飲み物の中で安いやつを頼んだ。するとグミは、
「・・・ミルクティーを二つ。」
と、ミルクティーの個数を増やした。グミがそう言うと店員は全てを理解したのか、なにやら難しそうな機械を操作しながら、さっきよりにやにやしながらその場を去って行った。俺はその直後、
「なんで俺と同じ?」
と、グミに再び問うた。まぁ、だいたいの理由は分かっていたのだが、ここで俺のSっ気が倍増した。一方のグミは、
「そんなのどうでもいでしょっ・・・///」
と、顔を真っ赤にしてそう言ってくる。ふむ、ツンデレもなかなかイジりがいがあるな。
「じゃあ、俺の事好き?」
俺の突然の質問にグミは、
「ば、ばかぁ・・・///」
ツンデレもなかなか可愛いものだ。ここで俺のSっ気はさらに倍増。
「じゃあ、嫌いなんだ?」
「ほ、ほんとは好き///」
そしてグミの顔はゆでだこ状態。たまにデレるとこもなかなかgoodだ。
「俺も好き。」
結構恥ずかしい台詞だが、Sっ気が増した俺にそんな事は関係ない。
「・・・・///」
やべ、理性が崩壊しそう・・・。可愛すぎる・・・。ついに俺の中で理性と本能が争うを始めやがった頃・・・
「ぐみやぁ・・・」
グミの人格が変化した。俺は突然の人格の変化に驚いた。
「へ?グミ?」
「グミだけどなにかぁ・・・?」
・・・これは五人目なのか?今度のグミはどんな人格なんだ・・・?俺が混乱し始めた頃、さっきの店員が注文の品を持ってきた。
「ミルクティーです。」
いや、説明などしなくても、目の前にあるものがミルクティーだということは分かるのだが。店員はそう告げて、再び去って行った。・・・にやにやしながら。未だに混乱中の俺はとりあえずミルクティーを飲む事にした。せっかく注文したのだから飲まないと失礼だ。
「ぐみやぁ・・・飲む・・・?」
は?いや、俺は自分のやつは飲んだぞ・・・?それに俺の腹も満腹信号を出しているので、断ろうとした矢先、俺の口は何者かによって言葉を発することが出来なくなっていた。分かりやすく説明すると〝キス〝というやつだ。
「・・・・・・!?」
この時、俺の思考回路は、『グミが俺の口を塞いだ=グミにキスされた』という結論に陥っていた。
「ぐみや好きぃ・・・」
・・・なんというか五番目はせくしーというやつだった。俺にとってはキスとかいう未知の体験ゾーンであって、そいつに足を踏み込んでしまった。俺は顔を真っ赤に染めつつ、
「な、なんでいきなり・・・///」
と、辛うじて聞く事が出来た。
「好きなんだからあたりまえでしょぉ?ね?」
いや、『ね?』とか言われても困るだけなのだが・・・。俺は未知の体験ゾーンから脱出しつつ、
「それよりグミは飲まないのか?」
話をそらすことを試みたのだが、
「じゃあ、今度はグミヤからぁ・・・」
グミはと言いつつ、自分から近付けてくる。俺のチャレンジはあっけなく失敗した。
「へ?あ?は?そそそ、そんなことするわけ・・・///」
このグミは俺には強烈すぎた。
「じゃあ、こっちからしてもいい・・・?」
再びグミは顔を近付けて来る。
「ば、ばかっ・・・///」
ここで俺は気付いた。いつの間にか立場が逆になっていたことに。『このグミには理性というものがないのだろうか・・・。』ついそんな事を考えてしまう。
「あたしだけを見てくれる・・・?」
「あ、あたりまえだろ・・・///」
グミと別れるまで俺の顔はずっと赤かった気がする。
「じゃ、じゃあな!」
どぎまぎしながら俺は別れを告げた。グミは俺と別れる直前に、
「ぐみやぁ・・・別れのキスはぁ・・・?」
とか言いながら自分からしてきた。これまた俺は顔を赤に染めた。それでも言うべきことはちゃんと言い、
「六人目もここのカフェだからな・・・///」
多分、その前に言うべきことは分かってくれたはずだ。と、一人で納得しながら、そしてまだ赤い顔を手で押さえながら家への道のりを歩き始めた。その途中で、
「次はぐみやの家・・・」
などと聞こえた気がしてまた俺は顔を赤に染めつつ、
「ま、五番目も悪くないかもな。」
と小さくつぶやきながら。
作品へのコメント2
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ご意見・感想
どもども!!
コメントしてないからって見てないとか思うなよ!!ちゃんとみてるよ!!
ぐみちゃんかわええ…
ツンデレなグミちゃんが個人的に1番萌えた←
Sっ気のあるグミヤもめっちゃかっこいいし…
次回も楽しみにしてます^^
2011/11/19 17:32:19 From 紅華116@たまに活動。
-
メッセージのお返し
べにかメッセージありがとっ!!
おぉ、隊長、読者を一名発っけn(((
GUMIちゃんいいよねぇ!!
おぉ、お持ち帰りしますk(ぇ←
ミヤグミは初ですが何か?←
ありがとうございます!!2011/11/20 09:25:01
姉音香凛
-
ご意見・感想
........うひゃあああああああ!!!!
なにこれ!神ですか?あなたは!!
すごすぎる.....グミヤかっこいい((爆
はあ....少しうるさすぎましたね
ブックマさせていただきます☆2011/11/13 23:34:49 From sei
-
メッセージのお返し
ぬおおおおおお←
神なんて大げさな・・・
すごくないっ!かっこいいのは認めr(ぇ
いえいえ、思う存分叫んじゃっt・・・
ありがとうございますっ!2011/11/14 17:50:55
姉音香凛
-
【私(君)の中の】十面相Ⅳ【住人は】
また、土曜日がやってきた。憂鬱でもあり、楽しみでもあり、様々なグミに胸がしめつけられたり、その一方でグミに惹かれている自分もあったり。色々なグミに会ってから俺の人に対する見方が変わった、気がする。例えば、色々な視点で人を見るようになった。いつもは個人の視点で見てる人を複眼の思考で見るようになったとかとかとか。まぁ、色々だ。
まだ待ち合わせの時間までに結構あるから考えていたワケだが、ここまで考えた時点でカフェを覗いた俺はあることに気付いた。
・・・グミが俺より先にカフェに来ていた。
【私(君)の中の】十面相Ⅳ【住人は】
しかもすでに席に座ってぼーっとしている・・・。今までのグミと違うことに驚きを感じつつ、俺はグミへと近寄った。次にグミの隣に座るモーションに入った俺はグミに質問した。
【私(君)の中の】十面相Ⅳ【住人は】
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【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
君はあと何人いるのだろうか。何人いたとしても結末はただひとつ。俺はその中から一人だけを選ばなければいけない。当然残りのグミは悲しむだろう。でもそんなグミを俺は見たくない。だとしたら結論は――――
【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
俺が遅刻ギリギリにもかかわらずにそんな事を考えつつ、待ち合わせのカフェへと向かっていると、
「グミヤー!元気してるかっ?」
なにやらTシャツに短パンという男っぽいグミが見えた。これはきっと目の錯覚に違いない。そう勝手に決めつけた。しかし目を細めて見るとやはり男っぽい・・・・・これは目の錯覚ではなかったらしい・・・。
【私(君)の中の】十面相Ⅴ【住人は】
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【誕プレ小説】公園の罠【Dear 希来】
2月6日。時刻は14時30分。今にも雨が降りそうな曇り空。
こちら、とある公園の西入り口。
「遅いなぁ・・・」
一人の少女がベンチに座って、ぼんやりと青く澄んだ空を見上げて呟いた。
一方、こちらはとある公園の東入り口。
【誕プレ小説】公園の罠【Dear 希来】
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君に紡ぐ物語
君の髪がなびいて甘い香りが溢れる
名前を呼べば、笑顔で振り向いてくれる
君が、大好きだよ。
僕と彼女は同じ高校に通っている。
君と同じ学校がよくて、頑張って勉強して、勉強して、
君に紡ぐ物語
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【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
*次の土曜日*
ついに三人目のグミと会う日がやってきた。この日を複雑な思いで待っていた。楽しみでもあり、胸が締め付けられるようでもあった。それでも、二番目のグミを見た時、俺は少しだが彼女に惹かれていた。
「ぐううううみいいいいいやああああああああああ!!!!」
【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
・・・そう叫びながらグミがやってきた。正確に言うと突進してきた。このままいくと突進事故になりかねない・・・ので、俺は自慢の運動スキルを発揮。見事にグミの突進から避難した。
【私(君)の中の】十面相Ⅱ【住人は】
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【私(君)の中の】十面相【住人は】
*グミ*
「好きっ!」
私は自分と幼馴染にして、外見までそっくりなグミヤにそう告げた。 俗に言う〝告白〝というやつだ。まぁ、「両想いかもしれない」と、いう恋をしている女の子独特の思いを持って言ったのだが・・・ 例え、両想いだとしても、付き合うのは無理だろう。
なぜなら私は―――
『十面相』
【私(君)の中の】十面相【住人は】
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桜吹雪のあとで
ぶわぁ。
「―…!」
桃色の花弁が風に舞い、僕の視界を埋め尽くす。それは少しの間続き、ようやく前が見えるようなった時だった。桜の木の下に整然と立ち、空を見上げる少女を見つけたのは。
…花の精、かと思った。
頭の中に浮かぶ、現実ではありえない考えを振り払う。だが、それくらい、彼女からは不思議な魅力を感じた。
桜吹雪のあとで
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【ルカ誕】最後はきっと、非論理的【No Logic自己解釈】
テスト勉強。掃除。資料まとめに提出課題。
“大体それで良いんじゃないの”
全部丁寧に徹夜してでもやり遂げようとする私に、ルキがいつも掛ける言葉。
“適当だって良いんじゃないの”
全部を完璧にやるなんて、時間も気力も脳も足りない。
【ルカ誕】最後はきっと、非論理的【No Logic自己解釈】
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モルモットと神様‐モルモット1‐
「げほげほっ…」
開発実験中の薬を飲まされ、先程まで吐いていた友達〈JE4〉‐ジェシカ‐の背中をさする。
「ジェシカ、大丈夫?」
そう聞くと吐き疲れた表情でジェシカは力無く笑い、
「ちょっと寝るね…」
モルモットと神様‐モルモット1‐
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繰り返した夏の日の向こう 1
それは8月15日の午後12時半に起こったこと。
今年の最高気温を記録したという外とは無縁の室内で
自堕落な時間を過ごしていたとき、買い物に出ていた兄が咳を切らして帰ってきた。
やけに騒々しく階段を登ってくる。
大きな音をたてて部屋に飛び込んできた兄は、滝のように流れ落ちる汗を拭おうともせずに、こちらをひたと見つめて、掠れた声を発した。
繰り返した夏の日の向こう 1
<原音設定依頼と色々受付中>
最初に:
おはこんばんちわ!姉音香凛(あね かりん)と申します!
投稿作品:
音楽→GUMIさんNative、MIZKIさん、勇馬くん、UTAUさんでカバー。
小説→解釈小説中心。たまにオリジナルとか。
アイコン:友達のゆな(http://piapro.jp/reia_rettyi)に描いてもらいました!ありがとうございます!
自己紹介:
ボカロは全員好き。特にクリプトンズ、GUMIさんが!
歌い手さんとか、電撃文庫とか、サンホラとかも。
出来ること:
MIX→VOCALOID、UTAUカバー
調声→UTAUの調声。音源問わず。依頼はピアプロのメッセージで。
動画→カバーマイリスト参照。依頼はピアプロで。
原音設定→かじった程度ですが出来ます。姉音ウトがサンプルです。
その他:
姉音が投稿した曲を動画などに使用する場合は必ず連絡をして、クレジットに「姉音(わおんP)」と表記をお願いします。
22時にPC閉じるので夜はそれ以降は連絡出来ないです。
中傷、荒らし以外なら、タグ編集ご自由にどうぞ!
メッセージ、ブクマ、フォローしてくださってる方ありがとうございます!
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